f植物園の巣穴 (朝日文庫)

3.62
  • (54)
  • (124)
  • (111)
  • (24)
  • (5)
本棚登録 : 1206
レビュー : 146
著者 :
むーさん  未設定  読み終わった 

やっぱり私は梨木さんが好きだなぁ、と再認識。喪失と、再生の物語です。

虫歯に耐えられなくなった主人公が歯医者に駆け込むけれど、何かがおかしい。次第に現実が溶け出していき、夢か現かわからない、過去と現在が何層にも重なった世界へと降りていく。
虫歯にできた大きなうろは植物園の椋のような木のうろとリンクし、歯にも心は宿る、ということは心に大きな穴が空いているということ。
主人公が失ったものとは、そしてそれを取り戻し、木のうろから抜け出ることはできるのか…というお話。

幾重にも重なったの暗喩や、いたるところに張り巡らされた伏線など、読むたびに新しい発見がありそうです。
2013.01.07

レビュー投稿日
2013年1月7日
読了日
2013年1月7日
本棚登録日
2013年1月7日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『f植物園の巣穴 (朝日文庫)』のレビューをもっとみる

『f植物園の巣穴 (朝日文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする