レポート・小論文の書き方
著:江川 純
日経文庫 760
わかりやすい。文書作成のための入門書、基本的な内容だと思います
スピード勝負のビジネスマン、待ったなしで文章を書く必要がある
内容があれば、比較的書きやすく、よい文章になる確率が高くなる
何をいいたいのか、伝えたいのかがハッキリしていて、文章は少々下手でもかまわない
その基本的な心得や技法について、レポート、小論文で考えてみようというのが本書のねらいです。
文章力とは、「書かれている内容」×「書き方=文書技法」です
■レポート、小論文の要点
簡潔にして、要領を得たレポート ⇒ 5W2H(When,Who,Where,What,Why,How,How much)
文書の特性 伝達性:相手に伝える、提案性:相手に行動を起こさせる、承認をさせる
よいレポート・小論文
①目的にあっている、②主張、伝達事項がハッキリしている、③論点が絞られている、④正確、⑤わかりやすい など
わかりにくい文章
①内容が専門すぎる、高度でわからない、②論理の乱れ(=論理の乱れ、論理の飛躍)
わかりにくい文章表現
①長い文章、②難解な言葉、③説明が一人よがり、④比喩がわかりにくい、⑤語順が悪い
⇒ 1文は、40~50文字
■文章の基本的心得
文体の統一 ですます か である のどちらかに
主語と述語を近くに置く
複文・重文⇒短文に そして表現を単純で短く
句読点をうまく使う 句点。文の終わりを明確に 読点、 は文を分かりやすく。とくに使い方には決まりはない
漢字とかなの含有率を調整する 35~40% ⇒ やわらかくするなら 20~30%
接続詞をうまく使う
順接 そして、だから、それから、したがって
逆接 しかし、けれども、だが、ところが、
累加 まあ、さらに、および、ならびに
選択 または、もしくは、あるいは
同じ単語を繰り返しつかわない ⇒違う類語を使う
■レポート・小論文の基本技法
AIDMA:出だしのつかみ
A:Attention:注意
I:Interest:関心
D:Desire:要求
M:Memory:記憶
A:Action:行動
文書パターン
事実の記述
疑問の提示
論点の明示
意見の提示
体験の報告
箇条書き
図:概念図、地図、写真、系統図、組織図、フローチャート、イラスト などなど
表;
グラフ:折れ線、棒、内訳棒、円、帯、レーダチャート
引用
見出し、小見出し
■レポート・小論文の書き方
レポート ⇒ 何かを報告する
小論文 ⇒ 何かを論じる
事実を確かめる
読んでもらう工夫をする ⇒わかりやすい表題、目的意識、短文で表現
アウトライン、①全体のボリューム、②書くべき項目、③全体の構成
構想
構成 序論⇒本論⇒提言 もしくは、序論⇒要約⇒結論⇒本論⇒提言
情報の収集 文献調査、実地調査、インタビュー
情報の分析 分類、整理、取捨選択、保管
情報の価値 より早い情報、より正確な情報
アイデア出し
執筆 ワープロを使う
推敲 内容に対する推敲、技法に対する推敲 ワープロの変換ミスのチェック
目次
1 ビジネスマンとレポート・小論文
2 文章の基本的心得
3 レポート・小論文の基本技法
4 レポート・小論文の書き方
ISBN:9784532107604
出版社:日本経済新聞出版社
判型:新書
ページ数:176ページ
定価:830円(本体)
発行年月日:1998年02月09日1版1刷
発行年月日:2012年03月06日19刷
- 感想投稿日 : 2024年1月12日
- 本棚登録日 : 2024年1月11日
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