走馬灯のセトリは考えておいて (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (2022年11月16日発売)
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本棚登録 : 252
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宗教とか生と死とに関連するSF短編集。
「火星環境における宗教性原虫の適応と分布」は宗教の伝播を原虫に繁殖になぞらえて論じています。固い文章でもっともらしく書いていますが、こういった遊びがいかにもSFです。
表題作である「走馬灯のセトリは考えておいて」は、ライフログや日記などから、死後にその人の人格(もしくは人格を模倣するもの)をAIとして残せるようになった世界を描いています。死後に人格が残るお話はほかにもいろいろあるし、いつか実現しそうな技術ですが、現実としてはどうなんだろうとか思ってしまいます。でも作家死後にAIが続きを書いてくれるとかはいいかもと思ってしまったり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2022年12月4日
読了日 : 2022年12月3日
本棚登録日 : 2022年11月16日

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