ホンネで動かす組織論 (ちくま新書)

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レビュー : 9
著者 :
無常さん 社会学   未設定

簡単に言うと、
これまでの組織帰属的な考え方(タテマエ)を個人に強制するような時代は終わっており、これからは個人の利益(ホンネ)をいかに尊重しながら個人、他者、組織のホンネを融合していくことが大事であるということ.
そのためには「大事なことは仕事の成果であり、利益である」というのを浸透させることが必要であるとのことであった.

①共有できるホンネ(「私」に還元できる「公」):関係全員の利益と調和するホンネ.
②共有できないホンネ(「私」の領域にのみとどまるもの):関係者全員の利益を考えないわがまま、ジコチュウ.
この2つを区別して考えることが大事であり、共有できないホンネは最終的には自分の利益にもならない.言われてみれば当然のことではあるが、同じホンネでも区別しないといけないという点が参考になった.




「ホンネで動かす組織論」 太田肇

ホンネとタテマエのスレ違い.
「会社のタテマエ」「会社のホンネ」「個人のタテマエ」「個人のホンネ」

会社は成果主義の導入やリストラなどで、個人との情緒的なつながりを断ち切った.終身雇用制度、年功序列制度の終わり.
→「組織人」から「仕事人」へ.個人も個人主義へ.

タテマエvsタテマエ→組織のまとまりの弱体化
→個人の意思や実力の尊重が大事.

「公平理論」:アウトプットに見合った報酬を受け取ってないと判断すると、アウトプットそのものを減らしてバランスを取ろうとすることが見られる.

「会社の公」は本来の「公」とは違うものである.本来の「公」は「私」を内包するべきものである.
「私」より「公」が優先される組織では個人はホンネを隠そうとする.

「功利的組織人」の短期的損得勘定は組織を腐敗させる.

直接結合:「組織に大きな価値を見いだす人」と組織が結合すること
関節結合:個人は自分自身のために働くというホンネの結果として、全体最適になればいいと言うこと.

人がタテマエを論ずる時は思考停止に陥りやすい.
タテマエとホンネは表裏一体、相互補完的なものである.

個人も会社も自分のコストパフォーマンスをmaxにしたいのがホンネ.
働き方の選択権を手に入れた個人にタテマエ論は通用しない.
会社の成功は、優れた人材を引きつけて、個人のホンネから生まれる自発的なモチベーションを引き出せるかどうかにかかっている.

①「共有できるホンネ」(=「私」に還元できる「公」)・・・関係者全員の利益と調和するホンネ.
②「共有できないホンネ」(=「私」の領域のみにとどまるもの)・・・関係者全員の利益を考えないわがまま、自己中心的なもの.→最終的には自分の不利益になる.

①ホンネが共有できればタテマエは不要.
自分、他人、組織全てに利己心があることを知っておくことが大事.健全な利己心は他者の利己心の尊重、共存を図る.これが本来の個人主義である.

有形無形の報酬が動機付けに大事.
個人の名前を出して外の世界での評価を得ることが「報酬」としての大きな役割を果たす.

<上位欲求>動機付け要因(報酬など)・・・満足を達成するもの(プラスを得る)
<下位欲求>衛生要因(人間関係、環境、生活の安定など)・・・不満を防止する(マイナスを防ぐ)←こちらも大事
下位の欲求がある程度充足されてないと上位の欲求は喚起されない.

モチベーション=(報酬の魅力)×(努力が報酬に結びつく見込み)

「求めているのは利益だ!」「大事なのは仕事の成果だ!」というホンネを浸透させることが大事.
→合理的な働き方に一番必要なことは「ホンネで組織をつくること」である.

レビュー投稿日
2012年6月16日
本棚登録日
2012年6月16日
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