日本画家の大家・東山魁夷氏の連作、『白い馬』シリーズを幻想的な物語調に仕立てた絵本。
主人公の少年は、深沈たる森の池の畔で、不思議な白い馬と出逢う。
その馬に導かれるまま、ドイツ・オーストリアの街を旅するうちに、少年は、馬の正体と、己(おの)が進む道を見出してゆく。
東山作品の清浄な透明感、柔らかいタッチ、世界と自然に対する敬意、品格漂う空気が全面に満ち、まるで音楽を聴いているような心地になれる。
寧ろ大人向けと言える、とびきりの『名画を読む』絵本。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(ファンタジー)
- 感想投稿日 : 2015年9月25日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年9月25日
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