星を継ぐもの (創元SF文庫)

4.12
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本棚登録 : 9481
レビュー : 1160
制作 : 池 央耿 
むう&ぴょんこさん 小説   読み終わった 

【読みにくいが、こだわり屋なら嵌ってしまうSF超大作】
*誤表記修正・・・ごめんね!!

昨夜は年始から仕事で忙しく、お疲れ気味の彼女を慰労する
目的で楽しみにしてたお洒落な看板を出すBARに行ってきたの
だけど・・・

いやぁ~、失敗、失敗っ!!

”もう絶対にあの店には行かない”って、会計しながら二人
とも決心しちゃいました!!

”全席ソファー席でくつろぎながら美味しいお酒を・・・”

って、ソファーじゃないじゃん!!
あれはね、ソファじゃなくてベンチって言うんですっ(怒)

しかもテーブルがいくつも空いてるのに私達が通された席は
壁に向かった狭い圧迫感アリアリのカウンター席で・・・

ほら、狭いから袖にジョッキを引っかけてビールをこぼしち
ゃったでしょ!?

店員は何度も慌てる彼女をチラチラ見てても、こっちからお願
いするまでおしぼりをくれなかったし・・・ホント、最悪!!

しょんぼりしながら”看板に偽りあり”をそのまま具現化した
店を出ながら何の気なしに空を見上げると・・・

夜空には大好きなオリオン座がキラキラ輝いていて・・・
ため息が出るほど綺麗な夜空が私達を癒してくれましたっ(笑)

そういえば最近、オリオン座の左上に位置する恒星が近々爆発
する可能性がある、って、ニュースで言ってましたよね??

その星は地球から光の速度で約642年もかかる場所に位置する
”ベテルギウス”と呼ばれる恒星で、質量は実に太陽の20倍程、
もしベテルギウスを太陽に置き換えると木星周回軌道近くまで
大きさがある超巨大な星なのですっ(驚)

それだけ大きい恒星で、しかも星の寿命も尽きかけている故に
赤色超巨星であり、最近の観測では2009年に行われたNASAの
観測時よりも15%程も収縮しており、その収縮速度も加速し続
けているのが確認されてるので・・・

もしかしたら近いうちに本当に超新星爆発を起こすかもしれ
ませんねっ!!

そんな事を考えたら嫌な事を忘れてワクワクしちゃうかも??

ホント、宇宙って、”少し(S)不思議(F)”・・・って、
藤子不二雄さんじゃないんだから(笑)

あはは、かなり強引ですけど、そんな流れから・・・

今回はちっぽけな地球から遠く離れた壮大な宇宙を舞台にした
”少し不思議”作品をご紹介しちゃいましょう!!

1980年に発売され創元SF文庫読者投票第一位を獲得したハード
SFに分類されるロングセラー『星を継ぐもの』をお勧めします。

作者は英国ロンドン生まれの故James・Patrick・Hogan氏(1941
年生~2010年没)で、彼のデビュー作であり原本は1977年に
発表されました。

内容といえば・・・
月表の狭い峡谷内、人工的に掘られた洞窟の中から真紅の
宇宙服を着た人間の遺体が発見された。

チャーリーと名付けられ、地球に持ち帰られた遺体を詳しく
調査した結果、彼は現代の人間と全く同じ容姿をしており、
人類との相違は見つからなかった。

だが、彼は五万年前に死んでいた。
地球で人類が発現した原始時代に同じ人類が月に存在していた。

その驚くべき事実に各分野から研究者達が集結し、様々な推論
を交わし、最後に出た結論とは・・・

と、まるで学会にいるような雰囲気で全体が構成されています。

その為、”スターウォーズ”や”海底2万マイル”、”ペリー・
ローダンシリーズ”等、他の古典的メジャーSFとは違い、戦闘
描写も無ければロボットも出ず、異惑星への旅もありません。

正直、大まかに言えば”時間封鎖”のような作風だけど・・・
いやいやいや・・・やっぱり全然、違うなぁ~(笑)

本作はミステリー的な要素もあるし、ミッシングリンクにまで
話を広げている部分は専門書的だし、でも宇宙って事で明確な
SFだし??

SFってそれこそ星の数ほどもあるけど、著者の作品以外に形容
できる作風が見つからないような??

それでハードSFと呼ばれてるんですね!!
あはは・・・わかんないや、形容するのはあきらめたっ(笑)

それで本作の凄い点は、1977年に発表されたって事です!!

1977年といえば、当時絶大な人気を誇ったキャンディーズが
引退、かたやAPPLE社が法人化した年でもあり、日本の家庭に
1960年より続くいざなぎ景気の影響で、ようやく三種の神器
(カラーTV、クーラー、自動車)が普及しだした年なのです。

そんな発展期の時期に執筆された作品なのに現在、こうして
読んでみても殆ど破綻していない科学的考察を交えた描写が
あるのにはホント、驚いちゃいますよねっ??

また作中に出てくる企業も”英国航空”とか、レンタカー
企業の”AVIS”とか??

あはは・・・ホーガンさん、お遊びしすぎっ(笑)

こんな楽しい小ネタが光る作品なので、ツボにはまればワク
ワクしながら一気に読んじゃうと思いますよ!!

ただ、非常に残念な点が三つほど見られて・・・

一つ目ですが・・・

本作の原本は英語であり、日本で出版されている本作は勿論
翻訳されています。

その影響で少し直訳過ぎやしないかって感じちゃったり??

例えば会話で、”まずは予想される質問にお答えしましょう。
第一に・・・・・・答えはノウです。死体の身元は不明です”
とか、英文風に会話なのに”『』”を閉じていなかったり??

このようにちょいと意味不明な文章になってる部分が多々ある
ので結構、読みづらいって感じる方もいたりして??

このような文章の他にも、単語や状況にちょいちょいおかしな
表現や前文とは違う状況記述があったりして、読み手の想像力
と記憶力、適応力と許す心を必要とするので、慣れていない方
には相当難しい作品と言っても過言でもないような気がしたり
しています。

それで二つ目ですが・・・

この作品はまず結論はこうあるべきとプロットを作成してから
肉付けしていったと感じるのですがその部分で問題がっ!!

遺体がどの惑星(ミネルバ)の住人なのか、なんて公転周期=
惑星が太陽を一周する期間なんだから、それが彼らの暦の解析
で、○○○○日と解明できた時点で、どの位、太陽から離れて
いるかが計算でき、住んでいた惑星を簡単に特定できるよね??

○○○○日って事は・・・あの○○付近ですって、少し天体に
詳しい小学生でもわかっちゃうレベルかも??

それをクライマックスぎりぎりまで○○人だ、いや○○人だと
登場人物に議論を戦わせているのをみると、結論を先送りにし
ているような雰囲気に感じちゃったり??

そして三つ目ですが・・・

SFだけあって登場する未来の機器類の描写がすごく細かいのは
良いのだけど、話に関係ない部分でかなり頁数を割いてるので
少しクドイって感じちゃうかも??

でも現実に自分が知ってる事って何かと説明がクドクなっちゃう
モノなので・・・仕方ないよね(笑)

えっ、長文駄文の上に誤字脱字が日常茶飯事の私が言うなって??
生意気な事言って、ごめんね~、ごめんね~っ(笑)

あはは・・・なので正直に言うと上記が気にならない方なら、
凄く面白いと感じるはずなので、興味があったら是非、読んで
みて下さいねっ!!

それで私見ですが・・・

上述した理由から女性にはあまり向いているとは思えません!!
彼女も最初の数頁で挫折しちゃったしね(笑)
なので男性、それも中学生以上なら愉しめるかな??
それとやはり作風が作風なだけに、短気な方には絶対に向いて
いませんのでご注意をっ。

前述した理由から、今回もやはりむう個人の偏見と独断で評価
しちゃいました!!
内容だけみれば3.5点なんだけど、1977年って事に敬意を表して
満点評価・・・って、これじゃあ評価にならないかな??

一度は翻訳本を諦めて原作も読んでみた・・・むうでした!!

レビュー投稿日
2015年1月29日
読了日
2015年1月29日
本棚登録日
2015年1月29日
17
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