減電社会 コミュニティから始めるエネルギー革命

著者 :
  • 講談社 (2012年12月5日発売)
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感想 : 3
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福島原発の事故前と後では、原発を必要とする側も反対を唱える側も、結局は基本的に何も変わっていないのではないか、というのが筆者の現状の受け止め方である。それを本来の望ましい姿にもっていくためには、たとえ小さな取り組みでもよいから、地域に根差した様々な持続性のあるアクションを実践していくしかないのではないだろうか、ということで、オーストリア、ドイツ、日本の事例を紹介している。
ポイントは、表題にあるように、原子力に代わる新しいエネルギーを生み出すということではなく、エネルギー自体の無駄をなくす、ロスを減らすことにある。各家庭や施設の個別の暖房設備よりも効率の高い地域熱供給や、捨てられていた排熱の利用、コジェネ・プラントの建設、またその地域ならではの資源を生かす工夫など、需要地の近くの、いわゆる分散型エネルギー・システムの有効性を強く訴えている。
人間社会とエネルギーのかかわり方を時代とともに振り返りながら、現状を理解するのにも、大変わかりやすくまとめられている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 技術・エネルギ-
感想投稿日 : 2013年3月2日
読了日 : 2013年1月30日
本棚登録日 : 2012年12月5日

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