USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)

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レビュー : 13
著者 :
muranagaさん キンドル   読み終わった 

真のマーケッターによるマーケティング入門。P&G でブランドマネジメントをリードし、USJ を V字回復させたマーケティングの実務家が、学生にもわかるようにとマーケティングの神髄を説き起こした。

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、ハリーポッターの開設を中心に描いていたが、森岡毅さんが入場者数をコントロールする必要性を考え、年間チケットの価格を上げ、その推移を見守っていた。しびれるような決断を、数字・分析をもとに科学的に、そして最後は胆力で行っている姿が印象的だった。まさにビジネスリーダとしてのマーケッターである。

この本では、修羅場体験に裏打ちされたマーケティングのための戦略思考、フレームワークを実例と共にわかりやすく開示する。後半はキャリア論。若い人に向けて、仕事の選び方・心構え、マーケターへの適性などを自分の半生も含めて丁寧に語っている。なぜ日本には、本当の意味でのマーケティングという機能・部署がないのか。技術を活かすマーケティングにより、もっと日本を元気にできるはず。熱いメッセージを伝えている。

○ マーケティング・フレームワーク
・目的 (Objective)
・目標 (Who)
・戦略 (What)
・戦術 (How)

(1) 戦況分析
・市場構造の理解
- 仕組みを理解する。利害関係、何が何で決まるのか。
・5C 分析
- Company 自社、Consumer 消費者、Customer 流通など中間顧客、Competitor 競合他社、Community
(2) Objective 目的の設定
・実現可能性、シンプルさ、魅力的
・誰かから与えられるものではなく、自分自身で考えて目的を提案できる→自分起点で組織を動かす人間になる。
(3) WHO 誰に売るのか?
・消費者を選ぶ
・戦略ターゲットとコアターゲット
・コアターゲットを発見する6つの切り口
- ペネトレーション、ロイヤルティ、コンサンプション、システム(SKU)、購買サイクル、ブランドスイッチ
・消費者インサイト=消費者の隠された真実
- 例:アリエール→服に菌がついている、子供と一緒に過ごせるクリスマスは後何回?
(4) What 何を売るのか?
・根源的な価値・便益:ドリルではなく穴
・ブランドエクイティーの中で根源的な便益の構成が what
・例:フェラーリ→成功者としての優越感、東京ディズニーリゾート→幸福感
・ポジショニング:消費者の頭の中にある競合との相対的な位置づけ
(5) How どうやって売るのか
・マーケティング・ミックス=4P
・How はブランドイクイティーを決める大事な要素
・最も重要なのは、How というよりも Who の理解

・Who What How が上手く揃えばビジネスは爆発する。

レビュー投稿日
2019年6月27日
読了日
2018年6月4日
本棚登録日
2018年10月7日
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