なんていえばいいんだろう、紙面を舞台とすれば、この少女漫画は舞台を最大限に、しかもほぼ原始的な装置で、仕掛けで、展開させていくコマ割りだったり、表現が多いと思った。
この物語がやがて篠原千絵の「天は赤い河のほとり」に繋がっていくのか。
やや旧式のドラマ、ストーリー。しかし、この絵、話、漫画全体に、日本古来の文楽や能のような源泉を感じた。

2021年8月11日

読書状況 読み終わった [2021年8月11日]

色々緩急つけて、しかも変化球で、読者をキュン死にさせようという努力が垣間見える。
この作者は、トーンの使い方に、剥き出しのエロティシズムを上手に包んで少女漫画らしいマイルドな表現にする技術があると思う。この漫画は、なにせあの「りぼん」で連載されているのですから笑。
キスシーンがとても多いな。時代は変わったな。

2021年8月11日

読書状況 読み終わった [2021年8月11日]

もう漫画じゃなくて新書を手に取ってみたい。知能の低さか非行に直結?しやすいのだとしたら、私は私の知能が怖くなって来る。どのくらいなんだろう。

2021年7月11日

読書状況 読み終わった [2021年7月11日]

ホストクラブって行ったことないけども、こんな感じなんだなあと内情を知れて良い勉強になる。仕事への報酬は、失うものや、失った事へのリスク代なんだと思うと、風俗が高収入なのも当たり前だとこれまた勉強になる笑。痛そうだな、色々と。

2021年6月28日

読書状況 読み終わった [2021年6月28日]

ある時ふと気づいたのだけども、村上春樹は、関わることで人が癒されるということよりも、関わりのなさ(=デタッチメント)でこそ人は癒されうるという話を書いていることが多いと思った。
谷川俊太郎も言っているが、まず人と(深く)関わるには、関わりのなさというのがとても重要になってくる。
「海辺のカフカ」もまずは、家出というデタッチメントから出発する。

2021年6月22日

読書状況 読み終わった [2021年6月22日]

この先の時代の女性はますます自分萌えに移って行くと確信した。
豪奢を極めたCanCamエビちゃんOL旋風を経て、マテリアルがそろったから、次は自分のボディだ、という動きは当然だと思った。どんなに可愛いお洋服も、カッコイイ肉体やスタイルがなくては生きてこないし、持続して自分萌えできないから。
自分萌え。これは男性にはない、ジェンダーレスと言われて久しい今の気風に残った唯一の女性性かもしれない。男性は、むしろ推し萌えが強いでしょうから。
しかし、近々男性にだって、自分萌えが当たり前の日がやって来ると、私はここに予言しておく。

2021年6月14日

読書状況 読み終わった [2021年6月14日]

なんの為に縁が無いはずの西成について書かれた本を手に取ったのか自分自身でもよく分からない。けど、その闇に惹き込まれたというか、いわゆる興味本位では現地に近付けないという、西成の闇=病みに魅せられていた。
いずれ私も西成に生きる事になった時の為に……そう言うと、人は胡散臭いと思うだろうか?しかし、日本中で、人生のガンジス川というと、もうここしか、西成しかない。何でもござれ、anything could happen という言葉の本当の意味を知る場所。明日は我が身かも知れないのだ。
清濁併せ呑む、というが、濁りを濁りで洗う、という印象しか私には抱けなかった。だから、ガンジス川なんだ。
別に希望はない。けど、濁りの中に飛び込む気持ちが働いて、掲載されているとあるボランティアグループにコンタクトをとってみた。私は、今度、西成の鉄火場で動くつもりだ。

2021年6月14日

読書状況 読み終わった [2021年6月14日]

なんで少女漫画はいつも海に行きたがるんだ?笑。リア充は海、なのか?

2021年5月29日

読書状況 読み終わった [2021年5月29日]

導入の小ミステリーみたいなので人物が絡んでいくという構造が、これまでの咲坂伊緒漫画にない方法だと思った。相変わらず上目遣いのヒロインが……表紙。こういう表情が好きなのか?アメリ的なキャラクターのヒロインだと思った。てか、アメリ?の二次創作みたいとも感じた。
人に「優しいですね」という褒め言葉を与えるのは、なかなか政治的なのに、つまり、損得勘定が必ず入るのに、そのことには何も触れていない、むしろなにかの伏線にしちゃうあたり、性善説少女漫画の典型と思う。いいことだ。

2021年5月25日

読書状況 読み終わった [2021年5月25日]

円が一番賢い気がする。元ヤンだから、年功序列もこなすだろうし、元ヤンというのはステータスなんだなあ。

2021年5月22日

読書状況 読み終わった [2021年5月22日]

村田真優は、スクールカーストの事情や細部を描くのがとても上手い。それでいて、少女漫画家らしく、性善説のオチにもっていくのもうまい。
私はもう汚れた大人だから、「実際はこんな上手くいかないのにな」と、思いながら読んだところもあった。同作者の『流れ星レンズ』のヒロインとヒーローを、より強力に特徴化してるのが今作だと思う。
今作のヒロインは、学校で居場所を確保すると共に、リア充にもなっている……恵まれ過ぎだろ!笑。

2021年5月20日

読書状況 読み終わった [2021年5月20日]

①~⑤読了。
誰もが心のうちに持ちうるネガティブ自我を、具体的なヒロインにしたのが、最大読者公約数をえるのに成功している。昔のように、「明るくてちょっぴりドジで」みたいなヒロインの風潮ではもうとっくになくなったという証左だ。
色んなもの/ことに、真面目すぎるのか、人生を重大に捉えすぎるのか。そういう女の子は、漫画だけの話じゃない。(だから、この主人公がキャラ立ちしていて支持されている。)

2021年5月7日

読書状況 読み終わった [2021年5月7日]

メッセージにはしたくなかった、というハルキのいい所が発揮されている。自分自身のことの、最も身内のプライベートな話なのだから、それをメッセージ性のあるものにすると、途端にダサくなるーーハルキはそのことを作家本能で嗅ぎ分けたんだ。
あくまでモノローグに近く、静に語られるナラティブ。20年近く父親に会わなかったとあるが、そういう希薄さは何も特別な事でもないし、事実としてあるだけ、というハルキの視座にほっとした。

2021年5月3日

読書状況 読み終わった [2021年5月3日]

このへんでそろそろ、「事情を知ってても」転校生がグイグイくる。に、改めてもいいような気がした(笑)。

2021年4月30日

読書状況 読み終わった [2021年4月30日]

横溢。あてどない生の横溢。
そもそもイディッシュ語とは、ユダヤ人が自国でない場所で暮らしていて使っていた、弱い立場の人達の無くなりかけた言葉であったと記憶している……文字を持たない、手掛かりの極少ない言葉。シマジーという、イディッシュ語がある。これは、「慢性的に不幸な人」という意味である。要するに、著者もそのような人の一人ではないかと思う……あるのは、あてどない生の横溢。例えばそれは、家を出てすぐのあの通りに、あの灰色がかった青空に、過去の粘つく記憶に、金属質の平たい花に、矩形のドレスに。著者は、あてどない上に、どこにも行けない、ただそこにいつつ、しかしながら、つねにすでに私はそこに存在しないのである。こんなに饒舌な換喩ばかりで驚くが、モチーフは繰り返されている。それが著者のどこにもあてどないという、ただ「そこでの」横溢ばかりがあることの何よりの証左である。詩情があるのではなく、換喩がある。これは、詩情すら持てないほどの、何者でもない、空虚にこだまする、魂の花=言葉の横溢なのである。

2021年4月27日

読書状況 読み終わった [2021年4月27日]

犯罪経歴者は、まるで、薬物中毒者が「滑った(=スリップアウト)」したときのような知能で日常を過ごしてこの厳しい社会を生きようとしているのだと、気づいた。苦しいだろう。それに、偽りのプライドを大切にせざるをえないだろうから、非行という力学を使って、ある意味知能不足を補おうと、それで自分を証明しようとするーーこんなに苦しい機能不全があるとは。苦しい、苦しい事実だ。
内容は、もう少し濃くてもいいと思った。漫画だからこそできることもあるだろうに。ケーキを等分にできないくらいに苦痛を、機能不全を、補おうと認知を歪ませる社会の構造がつくづく、つらい。

2021年3月30日

読書状況 読み終わった [2021年3月30日]

もし、好悪を好きなだけ言っていいのだとすれば、私は、他人の女らしさや、女らしさそのものを蹴っ飛ばしつつうらやむ真矢萌のような人間は好きじゃないのである。
真矢萌は、小太りで、自分らしさがどうなどと、最もらしいことをいいながら、女らしさ溢れるリナにたいして嫌味を言ってしまったり(後で謝罪したけど)、羨んだりしている。こういう人間はよくいる。女の敵は女なのである。

2021年3月19日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年3月19日]

可愛い、美しい、強い、がインフレーションを起こしていく少女漫画は、おそらくセーラームーンくらいじゃないかと思う。
女の子が集結して、その中心人物の主人公・月野うさぎが恋人の男性を守り、ひいては人々や地球の平和を守るという正義の美少女戦士という職業をしながら、恋愛にも、仕事にもあけくれるある意味資本主義の歯車になっている社会進出した女性の姿なのかもしれない。いい女演じるのも楽じゃないな、と読んでいて思った。こんなにインフレーションを起こしては、「可愛い、美しい、強い」の三拍子そろってその上成長を止めちゃいけないんだからね(敵がその分強力になるから)。
アウトサイダーアートの草分け的存在・ヘンリーダーガーの少女物語の下地があるように思われる。

2021年2月20日

読書状況 読み終わった [2021年2月20日]

女性のエグさを知りたいなら、この漫画という感じがした。

2021年2月17日

読書状況 読み終わった [2021年2月17日]

日野くんが一番好きだ、太陽と敵対せず、いいようにぼけっぷりとつっこみっぷりを発揮して、外野をなぎ倒す。いい友達とは、こういう存在の事をいうのだろうなと思う。

2021年1月23日

読書状況 読み終わった [2021年1月23日]

突っ込みとぼけの切れ味は、ジャックナイフ並みなのに、それも含めてほんわかした空気感を保つのは、流石だなと思った。

2021年1月26日

読書状況 読み終わった [2021年1月26日]

忍従はロマンチックな卑屈である、という言葉があるけども、結末に報われないとそれも生きてこない真理だなと感じた。つまり、報われないまま、あるいは、報われるだろうという希望が全くないのなら、それは単なる不運だし、虐待だ。
よく自暴自棄を起こさずに、ここまで忍従しているなあと感心しながら、または、やや白けながら読んだ。

2021年1月16日

読書状況 読み終わった [2021年1月16日]

ぜひ今彼にも、元彼にも読ませて、身につまされればいいと願う。というか、命令形で身につまされろバカやろこのやろ。

2021年1月16日

読書状況 読み終わった [2021年1月16日]

多くの違った結末を示してくれる、自分自身のためだけの唯一の人との出会い。村上春樹はロマンチストだ。EXODUS 1Q84。
同じ場所も再び戻るとおんなじように違った形で示唆されるモノ+コトがある。一回りしては戻ることが私は無駄なことだとは思わないし、村上春樹もどうやら同意見のようだと思った。
清潔な文体で、ここまでロマンチックな話を書くなんて。まいりました。なんていうか、普通は否定しちゃうことを、否定しない小説だなと感じた。本当にまいりました。こんなに無敵な作家の話を原文の日本語で読めるなんて、贅沢なことだ。まいりました、まいりました。
命がけの跳躍としての、異世界移動があり、一回りした時に誰もが感じる孤独に寄り添う、いや、その孤独すらエンターテインメントにしてしまう力のある小説。まさに、脅威。村上春樹。

2021年1月17日

読書状況 読み終わった [2021年1月17日]
ツイートする