十数年ぶりの再読です。日本のタイムトラベルSFといったらこれ。ブクログレビュー平均4点超えも当然です。
タイムパラドックスを扱ったアクロバティックでロジカルな物語が楽しめます。かといって全編がっちがちなSFというわけではなくて、むしろ物語の大部分が昭和初期の庶民の生活が描けれた「普通小説」なんですね。でもそのパートがめっぽう読ませるのです。なんと人々が生き生きとしていることか。このノスタルジーこそ本作が愛される理由でしょう。
そして最後は次々と伏線が回収されて、主人公の数奇な人生が「愛の物語」として見事に着地します。素晴らしい!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
◇本:SF
- 感想投稿日 : 2013年10月22日
- 読了日 : 2013年10月22日
- 本棚登録日 : 2013年10月16日
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