13作目。マドンナは9作目に続いて登場の吉永小百合。
序盤でいきなり失恋したと思ったら、その直後に過去に失恋した歌子(吉永小百合)と再会するという新しい展開。夫を亡くした彼女を不憫に思い、あれこれ世話を焼くわけですが、不幸な境遇の人をほうておけないところはまさに寅さんの面目躍如。
本作のもうひとつの見せ場は、前回登場時に解決できなかった彼女と父親(宮口精二、渋い!)との不和の修復。寅さんやさくらの奔走のかいあって、ようやくわだかまりを解いた2人。そして、彼女は人の役に立つ生き方をしたいと一人旅立っていく(相手が仕事を選んで失恋するというパターンも今までなかった気が)。傷つき悩みながらも前を向いて歩いていこうとする吉永小百合の姿はとても印象的。「歌ちゃん、また再登場しないかな~」と誰もが思う魅力的なマドンナでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
◆映画:コメディ・ユーモア
- 感想投稿日 : 2015年12月29日
- 読了日 : 2015年12月26日
- 本棚登録日 : 2015年12月26日
みんなの感想をみる