昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道

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  • 岩波書店 (2015年7月29日発売)
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感想 : 8

敗戦直後の近隣国の憎悪と共産化の波の中で、国家分裂や報復の危機が迫っています。アメリカが権原のない天皇の意見を聞いたのは、(占領政策と軍事戦略上の)国益と合致したからでしょう。本文の書き方ですが、発言を引用する場合、何時・誰が・どこでされたものかはくどい程注記が欲しい。推論が結論の形になり、繰り返される個所も気になりました。右傾化が危惧される中で本作が活発な論議を呼んで欲しい。多様な意見が共存する社会こそ安心できる世の中です。

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感想投稿日 : 2016年7月24日
読了日 : 2016年7月24日
本棚登録日 : 2016年7月24日

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