敗戦直後の近隣国の憎悪と共産化の波の中で、国家分裂や報復の危機が迫っています。アメリカが権原のない天皇の意見を聞いたのは、(占領政策と軍事戦略上の)国益と合致したからでしょう。本文の書き方ですが、発言を引用する場合、何時・誰が・どこでされたものかはくどい程注記が欲しい。推論が結論の形になり、繰り返される個所も気になりました。右傾化が危惧される中で本作が活発な論議を呼んで欲しい。多様な意見が共存する社会こそ安心できる世の中です。
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- 感想投稿日 : 2016年7月24日
- 読了日 : 2016年7月24日
- 本棚登録日 : 2016年7月24日
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