離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル。いやぁ〜、これも面白い!新川さんは達者な物書きです。弁護士として有能だけど、根っからの方向音痴で恋愛がわからないというヒロイン紬さん。幼なじみで紬さんに心を寄せる出雲くんの関係性は切ない。

2024年4月25日

読書状況 読み終わった [2024年4月25日]

有田には、白磁の鳥居がある陶山神社やトンバイ塀の通り、深川製磁や香蘭社の本社があり、有田焼のお店や工場を見ながら、まち歩きをする予定でしたが、あいにくの土砂降り。上有田駅にはコインロッカーがありません。傘をさして、ボストンバッグを持ち、地図を見て歩くのは厳しい。丸兄という有田焼のお店に飛び込み、藁をもすがる思いで「ボストンバッグを預かって欲しい」と頼みました。快諾していただいた時のありがたさ。人には優しくするものだと改めて学びました。お店で求めた珈琲カップを見ると、有田の優しさが思い出されます。

2024年4月23日

読書状況 読み終わった [2024年4月23日]

殺し屋として育てられた美少女お美津は隠し目付の密命で京に向かう。旅のお守り役は旗本の次男坊で部屋住みの誠二郎。このコンビの掛け合いが楽しくてなかなかいい。お美津の背負っている闇の歴史と無念の思いを知るほど感情移入してしまいます。果たして彼女は本懐を遂げることができるのか?二人の仲はどうなるのか?作者の筆運びが上手すぎてページをくる手が止まりません。一気読みでした。痛快エンタメ時代劇です。

2024年4月22日

読書状況 読み終わった [2024年4月22日]

壮大で時空ともに果てしないラブストーリー。でも、セットが安っぽく、CGを多用していて制作予算は節約しています。全体の3分の2くらいまでのラブコメはたわいなくて楽しい。後半は、主人公やヒロインに使命があり、自分のことよりも優先するものが出てきて、重く厳しいドラマへと転換します。主人公は宝塚のトップ男優を意識したのでしょうか。衣装や振る舞いがそれ風で大ウケしました。全36話、最後まで楽しく一気見できるドラマです。

2024年4月12日

読書状況 観終わった [2024年4月12日]

第三巻では紫式部は彰子に仕えるようになり、「紫式部日記」から引いたエピソードも多く、紫式部の日常生活部分の記述が充実してきました。「源氏物語」の方も一気に若菜上まで書き進められ、充実しています。いよいよ第四巻ですが、図書館本なので順番待ちが結構あって、しばし一服です。

2024年4月9日

読書状況 読み終わった [2024年4月9日]

紫式部の日常生活と物語世界を交互に進行させるので、紫式部がどんな暮らしをしていたのか思い描けるのは趣向はいいのですが、その現実世界がつまらない。それだけでも読ませるほどの小説としての起伏が欲しい。香子と賢子との親子の交流もおざなりですね。
本巻には光源氏が朧月夜と結ばれる場面や野宮で六条御息所と別れる場面があります。いずれも感興があり、印象に残る名場面でしたが、本作では心に残りません。贅沢ですが、源氏物語には文体に香り立ってほしい。ただ、花散里については作者の思い入れを感じます。

2024年3月18日

読書状況 読み終わった [2024年3月18日]

ジャケットにマルセル・プルーストの肖像画。彼の生誕150年(2021)を記念して制作されたハルモニア・ムンディの企画盤。「失われた時を求めて」の原動力となった1907年7月1日のコンサートを再現したという。彼が敬愛したフォーレの作品を中心に構成されています。こういうアルバムはイメージが膨らんで余計に楽しめます。中に、作品中祖母の死の場面を書く時に聴いていたと言われるワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」からリストが編曲した「イゾルデの愛の死」がありました。近々、新国立で「トリスタンとイゾルデ」を観ますが、リストがこんな佳曲を作っていたとは発見です。

2024年3月12日

読書状況 聴き終わった [2024年3月12日]

最新情報をチェック。今回は志摩から松阪、二泊三日の旅。志摩は横山展望台からのリアス海岸を見下ろす絶景が素晴らしい。ホテルもザ・クラシックに泊まって、ラグジュアリーを満喫。松阪では松阪牛を3食とも食べ続け、城下町を歩きました。「るろうに剣心」のロケ地でもある御城番屋敷は、槇の生垣が続く珍しい景色で、独特の風情があります。「源氏物語」繋がりで近くにある斎宮にも足を伸ばしました。天気が崩れ日程がタイトになったので予定していた鈴鹿の森庭園には行けなかったけど、充分堪能しました。三重は食べてよし、見てよし、遊んでよしと、観光資源の多い穴場です。

2024年3月9日

読書状況 読み終わった [2024年3月9日]

書店で「レコード芸術」を見つけました。一昨年、惜しくも廃刊しましたが、ムック版での再登場です。マイナーバージョンになってレコードアカデミー賞を発表していました。ウチにいる時や旅先でのクラシックライフといえば、今やサブスクに任せていますが、どうにも聴く曲が偏ります。そこで本書を頼りに昨今の新譜状況を探訪したいと思います。まずは、室内楽部門で評価されたエベーヌ四重奏団のモーツァルト弦楽五重奏を聴きました。

2024年3月2日

読書状況 読み終わった [2024年3月2日]

全40話。最近の中国史劇のヒロインは男子に従うというよりは目的や意志を持った強い女性が流行ですが、本作もその路線。幾重にも貼りめぐされた陰謀や因縁にドラマが二転三転します。終盤は少しダレましたが、概ね楽しかった。ヒロインは4千年に一人の美少女というが、なんか鈴木愛理を連想しました。

2024年3月1日

読書状況 観終わった [2024年3月1日]

この盤ではなくてビオンディのを聴きました。(古楽つながりということで) 気をてらったりせず、とてもしっとりとして朝を気持ちよく過ごさせてくれます。

2024年2月29日

読書状況 聴き終わった [2024年2月29日]

これは「今昔物語」由来の短編ですが、芥川の意図はというと軽々な判断を許さない気がします。はじめ、「源氏物語」に想を得た一編かと思いましたが、さにあらず。末摘花の境遇に似た逼塞ぶりではありますが、狙いが違いすぎます。そして、ラストのあまりな突き放しぶりに衝撃を受けます。ラストは芥川オリジナルのプロットです。「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女の魂でござる」なぜ、慶滋胤保にこのような言葉を言わせたのか、現代の読者には受け入れ難い男目線の宗教観を吐露させています。

2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月25日]

南部農家の奴隷であったミンディは北部に脱走して無事自由の身になる。しかし、彼女は夫や家族を救いたいと再びかつていた南部の農家へと危険な潜入を繰り返して彼らを自由にしていく。その数は一千人近くにのぼる。これは実話だという。その勇気、大胆さ、使命感に驚かされる。本当に奴隷制度はおぞましく人間の暗部を見せてくれる。でも、今回気づかされたのは、奴隷は所有数で家の格が決まるだけでなく、その価値が高く、家の財産の大半を占めているということだ。これでは個人レベルで解放できるわけがない。国家として救済すべき社会問題だったとわかる。このことにアメリカ政府は目をつむり続けたのだ。

2024年2月24日

読書状況 観終わった [2024年2月24日]

叙述の中心が主要人物の対座の場面で構成される源氏物語は、その場面の中核に和歌を叙します。全編に詠じられる795首は本文と不可分であり、読み飛ばすのはもったいない。本書では帖ごとに和歌を紹介するとともにあらすじが述べられますが、あらすじも通りいっぺんではなく、数ならぬものである女房たちに目配せし、筆者の深い読み解きを知らされます。女子大での講義をまとめた著作もあり、おすすめです。

2024年2月15日

読書状況 読み終わった [2024年2月15日]

インタビュアーに応えるターの口調は澱みなく堂々としていて惚れ惚れするほど。自信と野心がみなぎっていて圧倒させられます。女性でありながら、男社会が色濃く残る指揮者の世界でのしあがり、今やベルリンフィルのマエストロである。コロナで中断していたマーラーの交響曲の全集も、あとは第5番を残すのみ。でも、この5番は彼女自身がインタビューで述べたように“転機”を示し、重なるように彼女の人生も転機を迎える。皇帝のように振る舞ってきた彼女への嫉妬と彼女の悪行への反逆が一気に吹き出します。物語は一人の天才の栄光と転落と再生を語るものですが、何よりも見るべきは主人公になりきったケート・ブランシェットの憑依したように凄まじい演技、そのものです。度肝を抜かれました。

2024年2月14日

読書状況 観終わった [2024年2月14日]

ニューオリンズって、法と秩序が乱れた街ってことでいいんですか。恐ろしい。ニコラス・ケイジは真面目な高校教師役。最愛の奥さんがレイプされたことで物語は始まる。自分一人で頑張るよりも夫婦力を合わせようっていうのが教訓ですね。

2024年2月13日

読書状況 観終わった [2024年2月13日]

小澤が75歳の時、サイトウキネンオーケストラを率いてアメリカのカーネギーホールで演奏されたライブ録音盤。気迫と情熱を感じさせる演奏。この年、食道がんのため食道全摘手術を受け、復帰して演奏したものだけに改めて聴くと熱いものが込み上げる。

2024年2月10日

読書状況 聴き終わった [2024年2月10日]

世界に認められ日本人として誇らしい指揮者。チェロ奏者の宮田大さんに対し、世界に羽ばたくためにと奏法をアドバイスされていた場面が心に残っています。後進の活躍の場を広げようと心がけておられる姿勢に感銘を受けていました。合掌。

2024年2月10日

読書状況 聴き終わった [2024年2月10日]

中身を知らずに見たので、急速な事態の展開にびっくり。この世の地獄を、その場に居合わせたように見さされます。おそらく、軍が糸を引いて暴動を起こさせ、鎮圧という名目でクーデターを起こしたということでしょう。ディストピアとかホラーではなく、今、世界の各地で起こっていることを見せたものです。そこでは、善意や正義が踏みにじられる踏み絵があり、ライフラインがたたれるなど、もっと、ひどいことも起こっているのでしょう。偽善はなく、リアルに見せる力がメキシコにはあったということです。

2024年2月9日

読書状況 観終わった [2024年2月9日]

久しぶりの鑑賞。アクションとラブコメ要素が絶妙な按分でミックスして全編澱みなく最後まで気軽に楽しめる娯楽映画です。典型的なハリウッド映画ですが、今のアメリカにこんなポジティブな作品は作れるのでしょうか。ぜひ、ラブコメ映画を復活していただきたい!ガル・ガドットが出ていたんですね。さすがのスタイル、さすがの美貌です。

2024年2月6日

読書状況 観終わった [2024年2月6日]

このスケール感はプロジェクターで観れて正解!物語はすごく壮大で重厚な正統派スペースオペラですが、パート1は2時間半かけて、これで仕込みは完了というところで終わります。そのため不満を洩らす向きもありますが、私はこの作品に取り組むヴィルヌーブのヴィジョンと志の高さを買いたい。(彼のこの作品に取り組む執念を描くだけでも一本の映画ができそう) いよいよ来月にはパート2が公開。いやが上にも期待は高まります。

2024年2月3日

読書状況 観終わった [2024年2月3日]

書店では源氏関連本は雨後の筍状態で並んでいます。定期刊行本も特集が組まれ、本書もその一冊。でも、女性誌ならではの雅び感は目にも楽しいですね。山本茜さんというガラス工芸家の存在を知りました。ガラスと雁金を組み合わせた源氏物語シリーズは、その華麗さが目を惹きます。源氏物語はこうして、いろんな文化に刺激を与え、日本文化に豊かにしているのですね。源氏物語の現代語訳への挑戦も時系列に紹介する特集もありました。そういえば、舟橋聖一さんの現代語訳は途中で逝去されたため未完に終わっています。ここに並んでいたらと悔やまれることです。いくつかの源氏能が紹介されたり、山崎ナオコーラさんの女君の令和的解釈もあり、時宜にかなった楽しい特集でした。

2024年2月2日

読書状況 読み終わった [2024年2月2日]

(盤相違)ビシュコフ指揮パリ管の「エウゲニ・オネーギン」がとてもよかったのですが、ブクログで見つけることができません。昨夜は新国立にも観に行きましたが、演奏や歌手陣はビシュコフ盤のがいいです。ナクソスのサブスクで聴きました。一年余り待たされたApple Musicのクラシカルも聴き始めましたが、期待したほどの使い勝手はなく、収録曲ももっと欲しい。早く、クラシックファンが頼りにできるマイライブラリーのようなサブスクが現れて欲しいものです。

2024年2月1日

読書状況 聴き終わった [2024年2月1日]

30年で一変した景色に驚く。「不適切にもほどがある」もこの変化を捉えたドラマですが、ギスギスした時代になっているのでしょうね。高岡早紀の若いころが見れてよかった。ズカズカと迫ってきた男の子に振りまわされそうでしたが、ラストでは主導権を握っています。強かさではこういう男の子は勝てませんね。

2024年1月29日

読書状況 観終わった [2024年1月29日]
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