幻の大連 (新潮新書 255)

著者 :
  • 新潮社 (2008年3月1日発売)
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本棚登録 : 42
感想 : 8
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 大連旅行前の予習として選んだ一冊。
 大連で生まれ育った著者の随想と、詳細な調査により語られる史実が、美しい日本語で綴られている。戦前の風景など見たこともないのに、まるで実感しているかのように感じられるのは、著者の筆力のためだろう。
 前半は学生時代の思い出、後半は戦中戦後の文学者としての活動が描かれる。中でも興味深いのは、歴史上に名を残している要人と身近に接していたことだ。
 すでに故人となられた著者が見ていた風景が、まるで目の前に広がるかのようだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 地理・歴史・文化
感想投稿日 : 2017年5月26日
読了日 : 2017年5月26日
本棚登録日 : 2017年5月26日

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