YOUさん 二年目   未設定

本命は有栖川有栖でしたが、読んでみると……。

総評。
心に触れるものが多くてかなり楽しめました。「本」という身近で特殊なものをテーマにしているせいか、親近感を感じる話ばかりで、すんなり世界観を受け入れることができ、話の中に入ることができました。本屋の仕事も細かく書かれ、参考になりました。これは手元に置いておきたいと思いました。

執筆者が初めましてで名前だけは聞いたことがある人がけっこういた。
なかなかの豪華メンバーです。桜庭一樹が書いたのを読んでみたいと思いました。西尾維新だとどうもサイケデリックになるみたい……。
短編の良いお手本集で、文句なしの100点満点です。

一番は、いしいしんじの『サラマンダー』。
ノスタルジックでセピア色、木漏れ日が似合う作品でした。
出てきた女の子の性格が高飛車ですが、不覚にも萌えてしまいました。笑
手紙を探し続けるということに感動しました。

次点で、三崎亜紀の『The Book Day』。
人々が夜中に儀式めいたことをするというのがなかなかのツボでした。
手をつなぎ、その『時』を待ち、その時を過ごすというのが良かったです。

一言感想。
「飛び出す、絵本」恩田陸/発想がおもしろかったです。
「十一月の約束」本多孝好/甘ずっぱい……。
「招き猫異譚」今江祥智/京都の古い街並みの雰囲気が良く出ていました。3番目に好きです。
「白ヒゲの紳士」二階堂黎人/水乃という男が一番のナゾ。著者の他の作品に出ているのかな。
「本屋の魔法使い」阿刀田高/不思議なだけ……。
「世界の片隅で」柴崎友香/世界の広さとつながり。私は認識したことがありません。
「読書家ロップ」朱川湊人/猫は犬よりも知性がある気がする。
「バックヤード」篠田節子/こういった○○の地下には秘密の××があるという設定はドキドキします。
「閻魔堂の虹」山本一力/ここから三角関係に発展したらおもしろいと思う。
「気が向いたらおいでね」大道珠貴/こういった女性像はすてきだけど、『本』はあまり関係ない気がする。
「さよならのかわりに」市川拓司/青年が「キャラ」っぽすぎる。
「メッセージ」山崎洋子/ありきたりな感じでオチが読めました。
「迷宮書房」有栖川有栖/その後はドウナッタンデショウカ……?
「本棚にならぶ」梨木香歩/助けを呼ぶ声は何だったんでしょうか……?
「23時のブックストア」石田衣良/ひねりがなくストレートすぎる。フラットな文章。
「生きてきた証に」内海隆一郎/本屋の裏方がわかりました。

レビュー投稿日
2008年5月1日
本棚登録日
2008年5月1日
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