KAGEROU

2.70
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本棚登録 : 4974
レビュー : 1190
著者 :
樹さん 娯楽に   読み終わった 

いちいちあげ足取りをするのも、どうかという話。
というより、そこまでのひどさを私は特に感じなかった。
この本の内容よりもアマゾンの書評の数々の方が私はどうかとおもう。


内容としては、名前は忘れたが死神のポジションにいた男に最後になって途端に比重が増えたのには、正直唐突感が否めなかったが、映画とかにするのなら悪くはないのだろうかとも思う。
おもしろい・おもしろくないで判断するのならば普通。凝ったところもなかなかあったと思う。文章もフランクで、言うなれば漫画のような小説だ。
ただ、ギャグなタッチが私の好みではない。
辻人成が好きなようだけど、目指すなら町田康の方が無難だろうと思う。
あこがれるならばタダ、というのを前提としてね。


あくまで個人的な意見だと前置きさせてもらうが、やらせだかできれーすだか知らないが、斎藤君を叩くのはお門違いだと私は思う。
彼は書いた。それは誰がなんと言おうが彼の自由だし、そのできもおそらく彼が現状できうる限りの力を尽くされているのだろうから、それはそれでいい。
しかし、だ。出版社はそうはいかない。
彼らはプロだ。それも新興でなく長年本に携わってきたような出版社だ。
なのに、この本に自分たちがもうけた賞の大賞を取らせた。
私は正直最近の本をあまり読まないので比較基準が古いやもしれないが、素人の私から見ても違和感はぬぐえない。もう、此処でくどくど難癖付けるのも煩わしいというものだ。
百歩譲って、せめてもう少し手直しをさせることもできただろう。いやしなければいけなかった。
はっきり言ってプロとしてはあまりにも残念な仕事をしたといえる。
そう思わない方がどうかしているってものだ。
しかし、先に言った様な出来レースとしての可能性を考えた時、つまり商業ベースで金のために行った仕事と仮定した場合。
それはそれであまりにもこのシナリオは陳腐だ。
バレバレだろう。そりゃぼこぼこに叩かれる。
とは言っても、結局私も含めてみなが興味本位でこれにのっかってしまっている。
そうして結局、一番残念なはずのポプラ社が勝ったのだからおかしな話。
名誉よりも金を取ったとしか思えない。
残念だ、あまりにも残念。
恥を知れ、と言ってやりたいぐらいだ。
だからこそ、私は斎藤君を気の毒だと思う。
私に同情されるなんて本人は望んじゃいないだろうが、そう思ってしまう。
彼はもっと良い出版社とともに”ただ”本を出すべきだった。同時期に出したから名前を挙げるが、太田光のように。そうなればどんな作品であろうとも、こんな状況にさらされることはなかっただろう。今だけの問題では終わらない話だから私は言うのだ。ちゃんとした作家としてこれからもありたいのならば、断ってでも彼はそうすべきだった。
長々と説得したが、ここまでしても仮に「無理だ」なんて言うのならば、汚い言葉だが、あんたも含めてクソくらいだ。


あーあ、冷静に書きたかったのに結局熱くなっちゃったよ。
結局、私も含めてみんな踊らされているんだ。世話ないってはなし。
そういう意味でこの本はカゲロウのようにはならず、記録に残る一冊となったのだろう。
さて、ポプラ社と斎藤さんはこの本をこの先どういう位置付けで扱って行くのか。
いや、ポプラ社にはがっかりしたのでどうでもいい。
しかし、もし斎藤さんが本気ならば、私は彼にぜひとも追々はこの本をカゲロウのように幻だったと一蹴してほしい。
うむ、イマイチうまいこと言えないな。


ところで陽炎と蜻蛉どっちのことさしてんの?

レビュー投稿日
2011年1月8日
読了日
2011年1月8日
本棚登録日
2011年1月8日
4
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