冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)

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本棚登録 : 165
レビュー : 12
制作 : 脇 功 
myraさん 海外文学   読み終わった 

イタロカルヴィーノさんの渾身の(?)ギャグを文章中に発見するとおもしろくて、クスクスしながら読みました。

読書(や執筆?)にまつわるいろんな悩みが人それぞれあると思うけど、それをユーモアこめて作中で昇華してるのを見ると「あ、イタロカルヴィーノも同じこと考えてたんだ…」って思えて楽しい。

大衆小説を書けない純文学系作家と純文学を書けない大衆小説家のくだりとか、ルドミッラの姉が小説テキストを機械にながして語句を拾えば小説の内容なんてだいたいわかるのよと言うあたりとか、笑えました。

最後、唐突なハッピーエンドだけど、それもまた良いというか。読書ってやっぱりおもしろいな、最後のふたりみたいに作者と読者とで同じ方向を向けたら楽しいだろうな、となんとなく明るい気持ちになれるラスト。

でもこの本の最大のオチは、初版時と白水Uブックス版の訳者あとがきがご丁寧にふたつ掲載してあるが、その内容がもろかぶりしていて、読者は同じようなあとがきを2回読まされるところだと思う。

これもトリックかと思ったわ!!笑

レビュー投稿日
2017年1月20日
読了日
2017年1月20日
本棚登録日
2016年11月14日
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