とてもよかった。
多良間島とはまた違うのだろうけど、子供も、大人も、島の人たちの心の動きが、うまく表現されていた。
島の人が見ても、きちんと感動できる映画という印象。
15の旅立ちをドキュメンタリーで扱うのも、見応えがあると思うけど、映画だと、ドキュメンタリーでは踏み込めないところまで描ける。
それは、それぞれの家族が抱える、家庭の事情。
社会の一番小さな構成単位は家族で、全国どこでもそうなんだけど、離島はそれが本当に色濃い。
島民みんなが家族みたいということは、本当の家族は、もう自分の一部のような、つながりの深さ。
それが、丁寧に描かれていた。ドキュメンタリーとは違う、映画だからこそ描けるものだと思う。
面接や、島唄を歌うシーンで、旅立つ優奈をど正面から撮っていた。まっすぐ撮りすぎ、と最初思ったけど、話していることや
唄い手の心がストレートだから、これで画的にいけるんだなと感心。
全体の構成がよかった。紆余曲折がありながら、全体のテーマはストレートで、それが大げさではなく、ストンと伝わってくる。父の心も、母の心も、優奈の気持ちも、複雑ではあるけど、家族を思う心はまっすぐで、島の人という感じで、とてもよかった。
小林薫さんは、本当の島の人みたいに見えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年11月27日
- 読了日 : 2016年11月27日
- 本棚登録日 : 2016年11月27日
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