グレイ・ゾーン

著者 :
  • KADOKAWA (2002年7月1日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 11
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キャリア警察官を辞めて自分の前から姿を消した片岡亜久利(攻)に街中で偶然あった香坂譲(受)は、彼をどうにかして引きとめようと画策する。しかし彼は自分に関わるなと譲を突き放すのだった。<br>ハードカバーに二段打ちというゴージャスな装丁でゴザイマシタ。おまけに帯には「<b>自制心は品切れだ。</b>」という煽り文句。これは期待をするなという方が無理な注文。例に漏れず月子も思いきり期待しましたがな。<br>しっか――し!!!<br>良くも悪くもボーイズラブでゴザイマシタ。それ以上でもそれ以下でもない。攻めは元キャリアで灰色の瞳を持つ長身のハンサム。受けは誰もが目を引く繊細な美人だけど仕事になると驚くほど冷静沈着に指示を飛ばす、これまたキャリア。おいおい、いつから日本はこんなにもキャリアのホモ率がアップしたんですか。そしてこの受けが攻めの前では「キモチは淑女、カラダは娼婦」になるわけっすよ。えーっと…<b>BL教科書何ページの公式ですか?</b><br>何ていうか、ハッキリ言うと「読み応えが無い」んですよ。厚みが無いの。キャリアだとか警察だとか題材にしたBLは腐るほどあるわけでゴザイマシテ、設定だけ使うならそれこそ素人でも出来る。事件も全然複雑さは無い。初めから終わりまで譲が亜久利を求めて身体を疼かせていただけのような気がするのですが…気のせい?ねぇ気のせいかな?<br>でもエロの部分は一般的に好まれるのではないでしょうか。月子は受けが「やっ…やぁ…あぁ…ッ!」と恥じらいまくるとベッドから蹴飛ばしたくなるのでダメでしたが…。それに、エイが考えた「面白いこと」ッテのは最初の方が良かったと思うよ。譲を云々ッテ方のが好き。まぁコレも一般受けしないんだろうなぁ…。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2006年12月6日
本棚登録日 : 2006年12月6日

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