正夢

著者 :
  • 青空文庫 (2000年1月19日発売)
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本棚登録 : 9
感想 : 4
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この作品は、大人の汚さと子供の純粋さがテーマであると思う。作中にダイヤモンドの指輪欲しさに乞食を平気で殺そうとする大人と、純粋に乞食を助けたいという気持ちから、自分の指輪を迷わず差し出す子供が登場する。結果として、欲望のままに行動した大人も子供のその無垢な心に感動し、改心する。私は今大学生で、もう大人でもありまだ子供でもある年齢だが、作中の大人と子供、どちらの気持ちもわかるような気がした。現代社会においても、殺人までとはいかなくとも、私利私欲のために平気で人を傷つけるような嘘をついたり、仲間を蹴落とすようなことをする大人は少なくないのではないかと思う。しかし、そんな大人もみんな根から悪い人なわけではなく、作中の子供のように純粋に人の幸せを願うこともあるのではないだろうか。または、欲にまみれた行動を反省できる素直さもあるだろう。とても短い作品だか、そのように考えさせられるものだったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月25日
読了日 : 2020年1月25日
本棚登録日 : 2020年1月25日

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