ひずみの構造: 基地と沖縄経済 (新報新書)

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  • 琉球新報社 (2012年8月11日発売)
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琉球新報社が、基地経済がもたらした沖縄県のひずみを徹底取材した内容を新書版にまとめたもの。第17回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞したルポ作品です。

「沖縄経済は基地に依存している」と考える人が多く存在する中、沖縄経済に占める具体的な数字(僅かでしかない)や基地の存在が経済の阻害要因になっている事実、基地返還後に開発された地域がそれまでよりも大きな効果を生んでいることが紹介されています。また、思いやり予算で米軍基地で働く外国籍従業員の給与を支払っていることや、地位協定によって自動車税を減免されることによって本来入ってくる税収を自治体が確保できない状況など、疑問と怒りを持つ事実が書かれています。基地の固定化を許されません。現在行われている高江のペリパット建設工事は直ちに中止すべきです。

沖縄の現実・歴史をきちんと正しく認識することが、私たちに求められていると強く思いました。

おすすめの一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016本
感想投稿日 : 2016年9月14日
読了日 : 2016年9月11日
本棚登録日 : 2016年9月5日

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