死海のほとり (新潮文庫)

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本棚登録 : 715
レビュー : 74
著者 :
つさん 日本小説   読み終わった 

信仰を見失った私は、エルサレムに旅立ち、そこでイエスの足跡と生涯を辿る。なにかのきっかけになればと淡い期待を抱いてエルサレムを訪れた私だったが、そこにあったエルサレムはイエス時代から何度も破壊され、再建された街であり、イエスの足跡を追うのはほぼ不可能だった。群像、としてイエスに関係のあった人物の視点を描いた小説と現代の私が章ごとに交互に表れながら、愛と信仰の原点を探る。

沈黙以来、久々に読書において圧倒的にキリスト教を感じた。遠藤周作の書くキリスト教はまさにわたしの奥深くに根付くキリスト教と同種のもの。作中のイエス像はかなりわたしのイエス像と近い。ナチスドイツによるユダヤ人の大虐殺と絡めて書いてあるのがとても虚をつかれた感覚。
久しぶりに原点に戻った。信仰しているとかしていないとか、洗礼を受けているとかいないとか関係無く、やっぱりわたしにはキリスト教が必要。

レビュー投稿日
2011年10月31日
読了日
2011年10月31日
本棚登録日
2011年10月29日
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