ぬるい眠り (新潮文庫)

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本棚登録 : 4491
レビュー : 505
著者 :
つさん 日本小説   読み終わった 

わたしは飛行機に乗っているときはいつも、ほんとうにびっくりするくらいあるひとつのことしか考えられなくなる。地に足のついていない不安感とか、エコノミークラスの閉塞感とかがそうさせるのかもしれないけれど、この本を飛行機のなかで読みながらもずっとあるひとつのことを考え続けていた。どうしようもなく悲劇的なまでに凡庸だなあ、と感じながらも、その凡庸さに救われている自分もいる。もう少しなんだけどなあ。もう少し、わたしの心のうちを的確に捉える、というのは少し語弊があるかもしれないけれど、わたしの心の中を正確に描けというのではなく、ある条件のなかにくくられた一定の人間の心に普遍的に響く高度で優良な物語を書く、日本人の女流作家はあらわれないかなあ。

レビュー投稿日
2013年8月30日
読了日
2013年8月29日
本棚登録日
2013年8月29日
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