ナポリのマラドーナ: イタリアにおける「南」とは何か (ヒストリア 20)

著者 :
  • 山川出版社 (2005年11月1日発売)
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感想 : 4

北村暁夫という名前はまるでこの本のために作ったペンネームみたいですね。
この教授が数人の執筆者と作った『近代イタリアの歴史』を読んで、この本を知りました。
かなり難しいことを覚悟していたのですが、全くちがいました。
薄い本、大きい字、写真つき、難しい漢字にふりがなが付きます。
1990年のサッカーワールドカップの話から始まりワクワクさせます。至れり尽くせりです。

イタリアの南部問題。
『近代イタリアの歴史』を苦労して読んだばかりだったので、とても面白く、よくわかりました。
頑張って読むとこういうご褒美がもらえるんだなぁと嬉しくなりました。

最近NHKBSで野村祐香ちゃんがイタリアの海沿いを旅する番組を見たのですが、メッシーナの人が「メッシーナは最後までイタリアの統一に抵抗した」と誇らしげに語っていました。祐香ちゃんは驚いていました。
「北の心南知らずだな」と思いました。

南部問題ですが、もっと南にアルゼンチンがあります。
アルゼンチンの中でも、ヨーロッパ人に序列があるのですね。
そして最近の南の問題として、移民とイスラムにふれます。
私はこういう本をたくさん読んだらいいのだと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆世界史☆
感想投稿日 : 2018年3月2日
読了日 : 2012年11月8日
本棚登録日 : 2012年11月8日

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