凄い。圧倒される。
棄教したとはいえ、受け継がれてきたキリストの教えを忠実に守ることによってその苛政に耐えてきた農民たち。
そんな農民たちを踏みにじるように搾取し続ける松倉家の武士たち。
幼い子どもたちの原因不明の流行り病がきっかけとなり農民と武士との均衡は一気に崩れる。
追い込まれた人間たちが確固たる信念とともに覚悟を決めたとき、大きなエネルギーとなって歴史の転換点を生み出す。
そのエネルギーの強さに圧倒され、呆然としながらもページをめくる手が止まらない。
久しぶりに歴史小説の醍醐味を味わった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2019年12月31日
- 読了日 : 2019年12月29日
- 本棚登録日 : 2019年12月31日
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