兵士シュヴェイクの冒険 1 (岩波文庫 赤 773-1)

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本棚登録 : 76
レビュー : 6
著者 :
制作 : 栗栖 継 
nakaizawaさん 海外文学   読み終わった 

「兵士シュベイクの冒険(一)」ハシェク著・栗栖継訳、岩波版ほるぷ図書館文庫、1975.09.01
419p C0197 (2017.11.14読了)(2017.11.09借入)
以下読書メモです。
第1巻を10日に読み始めたのですが、思うように読む時間が取れず、苦戦しています。今第8章を読んでいます。
「虚栄の市」は、ナポレオンのころでしたが、こちらは第一次世界大戦のころということです。1921年~1923年に書かれ著者が39歳で亡くなったために未完になっているとのことです。
主人公のシュヴェイクは実に素直で前向きな人のようです。人の言うことを素直に聞き素直に反応しています。
第一次世界大戦のころの勉強のつもりでしっかり読んでいきたいと思います。
オーストリア・ハンガリー帝国というのが出てきますが、その中にチェコも含まれていたということなのでしょう。
警察組織がしっかりしているようで、政府批判的な言動をするとどんどん捕まってしまうようです。本音は何も言えない感じす。独裁体制というのはどこでもそういうものなのでしょうけど。大変ですね。
シュヴェイクは、素直なのできっと生き延びることでしょう……

第1巻を読み終わりました。寒いせいかすぐ眠くなってしまいなかなかページが進みませんでした。
シュヴェイクさんですが、無知で善良な人を装っていますが、中尉のために犬を調達している場面などを読むと、どうも見せかけに思われてなりません。無知で善良を装ってかなり悪辣なことをやっているのでは? と思ってしまいます。深読みでしょうか?
兵隊に行くのを逃れるためにいろいろ工夫をしている場面が出てきますが、国としてもその辺は承知のようで、検査と称して、仮病であることを告白せざるを得ないように苛め抜いているようです。テレビで、ソフィア・ローレン主演の「ひまわり」をやっていたので、最初の部分を見ていたら兵役逃れのために結婚して出頭を遅らせたり(出頭を遅らせている間に、戦争が終わるかもしれない)気違いを装ったりの場面がありました。皆さん頑張っていたんですね。
シュヴェイクさんは、リュウマチを患っていたのですが、いつの間にか従軍司祭の従卒になっています。従軍司祭は、大変な酒のみで博打好きです。シュヴェイクさんも博打の形にされてルカーシ中尉の従卒になりました。
中尉は、なかなか持て男で、女性同士がかち合わないようにスケジュールしているようです。従卒も余禄にあずかったりしています。
中尉が、犬を飼いたいと言い出したので、従卒は、昔の商売のつてで入手したのですが、もとの飼い主に見つかってしまい、中尉ともども前線送りとなりました。

【目次】
訳者はしがき
まえがき
第一部 後方にて
一 善良な兵士シュヴェイク 世界大戦に参加する
二 警視庁における善良な兵士シュヴェイク
三 裁判医の前のシュヴェイク
四 シュヴェイク 精神病院から放りだされる
五 サルモヴァー街の警察分署におけるシュヴェイク
六 シュヴェイク 悪循環の環を破ってわが家に帰る
七 シュヴェイク 応召する
八 仮病人のシュヴェイク
九 守備隊刑務所におけるシュヴェイク
一〇 シュヴェイク 従軍司祭の従卒になる
一一 シュヴェイク 従軍司祭とともに、出征部隊にミサをおこないに行く
一二 宗教論争
一三 シュヴェイク 聖油塗布の儀式をおこないに行く
一四 シュヴェイク ルカーシ中尉の従卒になる
一五 破局
第一部「後方にて」へのあとがき
訳注

●トルコ人(24頁)
トルコ人たちは1912年にセルビア、ブルガリアおよびギリシアに対して敗北した。彼らはオーストリーに助けを求めたのだが、それが得られなかったので、フェルジナントを射殺した、というわけである。
●考えてはいけない(144頁)
『兵士は自分で考えてはいけない。上官が代わりに考えてくれる。兵士が考え出したら最後、兵士ではなくなって、どこにでも転がっているただの民間人になってしまう。』
●規律(312頁)
「なぜなら軍隊の戦闘力、勇敢さというものは、規律が守られているかどうかによるからで、規律がなくなった軍隊は、風にそよぐ葦のようなものなのだ。お前が軍服をキチンと着ていず、ボタンがチャンと縫いつけられていなかったり、とれていたりするということは、とりもなおさずお前が軍に対する自分の義務を忘れている証拠なのだ。」

☆関連図書(既読)
「世界の歴史(13) 帝国主義の時代」中山治一著、中公文庫、1975.05.10
「世界の歴史(14) 第一次大戦後の世界」江口朴郎著、中公文庫、1975.05.10
(2017年11月22日・記)
商品の説明(amazon)
馬鹿なのかみせかけなのか、穏やかな目をした一見愚直そのものの一人の男。チェコ民衆の抵抗精神が生んだこの男には、オーストリア・ハンガリー帝国のどんな権力も権威も、 ついに歯が立たない。ラダの挿絵が、その諷刺とユーモアをさらに味わい深くしている。 (全4冊)

レビュー投稿日
2017年11月22日
読了日
2017年11月14日
本棚登録日
2017年11月10日
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