社会契約論 (岩波文庫)

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nakaizawaさん 思想   読み終わった 

(2017.06.26読了)(2006.06.23購入)(1993.09.15・第55刷)
二十歳前後のころからこの本は読んでおこうと思いながら、半世紀すぎてしまいました。
昨年6月に「100分de名著」で『エミール』が取り上げられ、『エミール』の最後の方で、『社会契約論』の内容が盛り込まれていることを知りました。『エミール』を読みたいけど、その前に、『社会契約論』を読んでおいた方がいいかな、と思いました。
さらに、「フランス革命」の本を読んでいたら「フランス革命」に影響を与えた本が『社会契約論』であることを知りました。
そんなこんなで、やっとこの本を読む、(本に一通り目を通す)ことができました。残念ながら、書いてあることをほとんど理解できませんでした。
ジャン・ジャック・ルソーの著作は、結構文庫に入っていて近づきやすくなっているので、この本に懲りずに少しずつ読んでいこうと思います。

1750 : 『科学と技芸についてのディスクール』日本語訳『学問芸術論』
1755 : 『人間不平等起源論』
1761 : 『ジュリ または新エロイーズ』
1762 : 『エミール または教育について』
1762 : 『社会契約論』
1781 : 『言語起源論』
1770 : 『告白』
1778 : 『孤独な散歩者の夢想』

「一般意志2.0」東浩紀著、も手元にあります。近々読めればと思います。

【目次】
まえがき  桑原武夫
はしがき
第一編
 ここでは、いかにして人間が自然状態から社会状態に移るか、また社会契約の本質的諸条件はいかなるものであるか、が探求される
 第一章 第一編の主題
 第二章 最初の社会について
 第三章 もっとも強い者の権利について
 第四章 ドレイ状態について
 第五章 つねに最初の約束にさかのぼらねばならないこと
 第六章 社会契約について
 第七章 主権者について
 第八章 社会状態について
 第九章 土地支配権について
第二編
 ここでは、立法がとりあつかわれる
 第一章 主権は譲りわたすことができないこと
 第二章 主権は分割できないこと
 第三章 一般意思は誤ることができるか
 第四章 主権の限界について
 第五章 生と死の権利について
 第六章 法について
 第七章 立法者について
 第八章 人民について
 第九章 人民について(つづき)
 第十章 人民について(つづき)
 第十一章 立法の種々の体系について
 第十二章 法の分類
第三編
 ここでは、政治の法、すなわち政府の形態がとりあつかわれる
 第一章 政府一般について
 第二章 政府のさまざまの形態をつくる原理について
 第三章 政府の分類
 第四章 民主制について
 第五章 貴族政について
 第六章 君主政について
 第七章 混合政府について
 第八章 すべての統治形態は、すべての国家に適合するものではないこと
 第九章 よい政府の特長について
 第十章 政府の悪弊とその堕落の傾向について
 第十一章 政治体の死について
 第十二章 主権はどうして維持されるか
 第十三章 主権はどうして維持されるか(つづき)
 第十四章 主権はどうして維持されるか(つづき)
 第十五章 代議士または代表者
 第十六章 政府の設立は決して契約ではないこと
 第十七章 政府の設立について
 第十八章 政府の越権をふせぐ手段
第四編
 ここでは、引きつづき政治の法をとりあつかいつつ、国家の体制をかためる方法がのべられる
 第一章 一般意志は破壊できないこと
 第二章 投票について
 第三章 選挙について
 第四章 ローマの民会について
 第五章 護民府について
 第六章 独裁について
 第七章 監察について
 第八章 市民の宗教について
 第九章 結論
訳注
解説  河野健二
索引

●子供(22頁)
子供たちは、人間として、また自由なものとして、生まれる。彼らの自由は、彼らのものであって、彼ら以外の何びともそれを勝手に処分する権利はもたない。
●戦争(24頁)
戦争は人と人との関係ではなくて、国家と国家の関係なのであり、そこにおいて個人は、人間としてでなく、市民としてでさえなく、ただ兵士として偶然にも敵となるのだ、祖国を構成するものとして。
●平等(41頁)
人間は体力や、精神については不平等でありうるが、約束によって、また権利によってすべて平等になるということである。
●危険にさらす(54頁)
市民は、法によって危険に身をさらすことを求められたとき、その危険についてもはや云々することはできない。そして統治者が市民に向かって「お前の死ぬことが国家に役立つのだ」という時、市民は死なねばならぬ。なぜなら、この条件によってのみ彼はこんにちまで安全に生きてきたのであり、また彼の生命は単に自然の恵みだけではもはやなく、国家からの条件付きの贈物なのだから。
●政府の形態(95頁)
一般に民主政は小国に適し、貴族政は中位の国に適し、君主政は大国に適するということになる。
●消費(110頁)
あらゆる政府において、公人は消費するのみで何一つ生産しない。それでは、その消費される物質はどこからくるのか? 構成員の労働からである。
●保護と繁栄(118頁)
政治的結合の目的は何か? それは、その構成員の保護と繁栄である。では、彼らが保護され繫栄していることを示す、もっとも確実な特長は何か? それは、彼らの数であり、人口である。
市民が一段と繁殖し増加してゆくような政府こそ、まぎれもなく、もっともよい政府である。人民が減少し、衰微してゆくような政府は、最も悪い政府である。
●法律(133頁)
よい法律は、ますますよい法律を作るが、悪い法律は一そう悪い法律をもたらす。

☆関連図書(既読)
「ルソー『エミール』」西研著、NHK出版、2016.06.01
「ロベスピエールとフランス革命」J.M.トムソン著・樋口謹一訳、岩波新書、1955.07.20
「世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン」桑原武夫著、中公文庫、1975.03.10
「フランス革命200年」河野健二著、日本放送出版協会、1989.04.01
「フランス革命と数学者たち」田村三郎著、ブルーバックス、1989.04.01
「絵で見るフランス革命」多木浩二著、岩波新書、1989.06.20
「図説・フランス革命」芝生瑞和著、河出書房新社、1989.06.22
「フランス革命」遅塚忠躬著、岩波ジュニア新書、1997.12.22
「ナポレオン発掘記」F.コクロー著・酒井傳六訳、法政大学出版局、1982.09.10
「彼も人の子ナポレオン」城山三郎著、講談社文庫、1999.03.15
(2017年6月27日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
これはもっとも徹底的な人民主権論を説いた書物である。国家は個々人が互いに結合して、自由と平等を最大限に確保するために契約することによって成立する。ルソー(1712‐78)はこの立場から既成の国家観をくつがえし、革命的な民主主義の思想を提示した。フランス革命の導火線となった近代デモクラシーの先駆的宣言の書。

レビュー投稿日
2017年6月27日
読了日
2017年6月26日
本棚登録日
2017年6月22日
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