エスキモー―極北の文化誌 (岩波新書 黄版 364)

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  • 岩波書店 (1987年2月20日発売)
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「エスキモー 極北の文化誌」宮岡伯人著、岩波新書、1987.02.20
216p ¥480 (2018.03.16読了)(2018.03.08借入)
「カナダ=エスキモー」本多勝一著、を読んだついでに何か関連本を読んでみたいと思って、図書館の蔵書検索をしてみたら、この本がヒットしました。新書版なので、手軽に読めそうと思ったのですが、苦戦しました。
サントリー学芸賞受賞作ということなので、興味深い内容であるのは確かです。民族調査は、文化人類学を専攻する方々がやっている場合が多いのですが、この本は、言語面からのアプローチになっています。エスキモー語は、かなり特殊な言語のようです。
「雪」をあらわす言葉がない、というのにはびっくりしました。日本語の場合は、一般的な雪をあらわす言葉があって、さらにどんな雪かを表すには、XX雪という表現になっています。エスキモー語の場合には、雪というくくりはなくて、それぞれ独自の名前が付けられているのだそうです。
エスキモー人とアメリカ・インディアンの関係は、どんな感じなのでしょうか?
エスキモーもインディアンも日本人と同じモンゴロイドなのでしょうか?
57頁に、「人種的に言えばエスキモーは、より早く新大陸に移住した「古モンゴロイド」のアメリカ・インディアンに対し、アリューシャン列島に住むアレウトとともに「新モンゴロイド」であるとされる。」と書いてあります。

【目次】
Ⅰ フィールド・ワーク
1 フィールドにはいる
2 ことばのフィールド・ワーク
説話その一 「ワタリガラスの創世」
Ⅱ 西と東―文化の地域差
1 エスキモーの内と外
2 犬橇の旅
3 西と東―文化の地域差
説話その二 「セドナ(海の女神)」
Ⅲ 夏と冬のくらし
1 生業の季節―ユッピック・エスキモーの夏
2 儀礼の季節―ユッピック・エスキモーの冬
説話その三 「太陽と月」
Ⅳ ことばからみた文化
1 空間把握
2 「ことば」と「もの」
3 呪文と忌詞
説話その四 「トゥネック(先住者)」
Ⅴ どこからどこへ
1 原郷と移住
2 ことばを守る闘い
参考文献
あとがき

●エスキモー人口(48頁)
1982年の推計によれば、総計して十万人強にすぎない
ソヴィエト・千二百、アメリカ合衆国・三万四千七百、カナダ・二万三千、デンマーク・四万二千。
●イヌイット(54頁)
カナダ・エスキモーでは、イヌックの複数形である「イヌイット(Inuit)」がその自称であり、これは今日、カナダにおける公称にもなっている。

☆関連図書(既読)
「カナダ=エスキモー」本多勝一著、朝日新聞社、1981.09.20
(2018年3月22日・記)
受賞歴
第9回(1987年) サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞
内容(「BOOK」データベースより)amazon
限られた物質的資源をさまざまな工夫で活用して苛酷な環境を生き抜いてきた「創意ある人々」エスキモー。言語の研究のためにたびたびアラスカを訪れてエスキモーと生活を共にしてきた著者は、驚くべき独自の体系を示すエスキモー語の世界、また短い夏の生活の輝き、長い冬に伝えられてきた興趣あふれる伝承や儀礼の世界へと読者をいざなう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメリカ
感想投稿日 : 2018年3月22日
読了日 : 2018年3月16日
本棚登録日 : 2018年3月12日

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