龍馬伝〈野望篇〉 (角川文庫)

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(2010.12.16読了)(2009.12.19購入)【12月のテーマ(龍馬伝を読む)その①】
NHK大河ドラマの「龍馬伝」が始まる前に購入して、すぐ読むつもりだったのに、読む前にドラマは終わってしまいました。いま読まないと、積読の山に埋もれてしまうので、読んでしまうことにしました。
読んでみてびっくりでした。題名や登場人物は、幕末ものと言う感じなのですが、史実や時代考証など全く気にしないお話でした。
物語を動かしているのは、沖田総司と名付けられた女性です。
登場人物は、坂本龍馬、勝海舟、西郷吉之助、桂小五郎、岩倉具視、徳川慶喜、近藤勇、土方歳三、岡田以蔵、沖田総司、タウンゼント・ハリス、その他、です。
坂本龍馬が、大政奉還を提案して、京都からの天皇の返事を待っているような、徳川慶喜が京都へ返事を聴きに行くような、よくわからない状況です。
そんな中で、近藤、土方、等が新選組に応募して、これから京都へ行こうとしているところで終ってしまうので、何だったんだろうという感じの物語です。

沖田総司が生まれた時に、占い師が、生かしておくと大変なのことになると言うので、殺すように命じたのですが、江戸の近く(武州日野)で育てられてしまいました。何歳のときかわかりませんが、勝海舟の父に引き取られ、勝海舟の妹として育てられた、とのことです。
17歳を過ぎたので、沖田総司を殺すためにいろんな人たちが送り込まれてきます。
史実はどうでもよくて、奇想天外な話しが好きな人にお勧めです。
近藤勇は、料理が好きで、京都へ行ってレストランを開くと言うし、歳三は、どかたで、自分の田畑がないので、自分の田んぼをもつのが夢だと言う。他に、相撲取りになるとか、芸術写真を撮る、という夫婦がいたり、新選組とは一体何だろう。
近藤たちが江戸へ出て、京都へ向かうと思ったのに、下田のハリスのところに上がり込んで、居候を始めるとは、思わなかった、です。

●年号は「自由」(16頁)
「新しい時代の年号は、自由元年じゃ。こん土佐の坂本龍馬が命名するんじゃ」
●生まれた時に龍が(46頁)
土佐の家に龍馬を取り上げるために産婆が来たとき、姉たちは外に出され桂浜に行った。波打ち際で遊んでいると水平線に雲が上がり、海から一匹の龍が天目指して駆け昇って行くのを見たと言う。
●勝海舟は龍馬の弟子(54頁)
勝海舟は龍馬より二つ下で、龍馬を師とも兄とも思って慕っている。京都に龍馬がいた時、その塾に来て意気投合したのだった。
●教育とは(80頁)
坂本龍馬は言った。自らの意志と情熱によってものの本質を見極める力をつけてやる、それが教育だと。
●新選組とは(231頁)
「桂、新選組とは何だ」
「はゅ、庄内藩の清川八郎が幕府の後ろ盾で京の不穏浪士を成敗するために隊員を募っているものです」
(大政奉還の頃には、もう京都にいないといけないのに、これから行くの?)
●文化とは(324頁)
岩倉は、文化も教えてくれた。文化とは、恥の方向性である。何を恥じるかで、その国の行方は決まると。
●菊一文字宗春(363頁)
代々、帝に最初の女の子が生まれた時に持たせる刀
(沖田総司が捨てられたときに、持たされていた刀だという)
(2010年12月19日・記)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 坂本龍馬とその周辺
感想投稿日 : 2010年12月19日
読了日 : 2010年12月16日
本棚登録日 : 2010年12月14日

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