リゴベルタの村―ノーベル平和賞メンチュウ女史の半生

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  • 講談社 (1994年3月1日発売)
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(2009.01.28読了)
リゴベルタ・メンチュウは、1992年度のノーベル平和賞受賞者です。
中米グアテマラの先住民族、インディヘナの子供として、1959年1月に生まれた。
ノーベル平和賞を受賞した時は、33歳ということになります。
インディヘナは、1492年にコロンブスがアメリカを発見?して以来500年以上にわたって、スペイン人?によって抑圧され続けてきている。
「私の祖国グアテマラでは、未だに、肥えた土地の65パーセントは、人口の2パーセントにも満たないヨーロッパ系のお金持ちに支配されていて、わたしたちインディヘナには何も残されていないの。わたしたちは農民なのに、もともと持っていた土地さえも奪われ、耕す土地もなく、貧しい暮らしを強いられているわ。」(12頁)

リゴベルタたちは、スペイン語を知らない。支配者たちは、スペイン語で契約書を作り、インディヘナに都合のいいような契約であるようなことを言いながら、インディヘナの土地を自分たちの土地にしてゆく。抵抗すると、インディヘナの兵士を送り込み、追い立てる。スペイン人とインディヘナの混血児たちを利用することもある。
故郷から海岸部の農場に働きに行くこともあるが、賃金は安いうえ、農場にある店で買い物をすると、賃金から差し引きになる。買った以上の金額を引いているようであるが、抗議しようにもスペイン語が分からない。
リゴベルタは12歳の時、スペイン語を覚える決意をし、グアテマラシティの大邸宅へ住み込みのメイドとして働きに出る。
1954年、民主的な政府はアメリカの後押しを受けた政府軍の一部将校たちによって倒され、それ以来、一握りの金持ちたちと軍人のための政治が続いていた。
1978年、リゴベルタ達は、農民統一委員会(CUC)を発足させた。リゴベルタは19歳。
CUCの要求は、以下のことです。(89頁)
●農民に正当な賃金を払わせる。
●インディヘナの共同体を尊重させる。
●貧しい農民を、人間らしく扱わせる。
●インディヘナの宗教、習慣、文化を尊重させる。

CUCは、グアテマラシティでの大規模デモを計画し、デモ隊がスペイン大使館を占拠して、世界に訴えようとしたが、大使館はスペイン大使や外交官もろとも、爆破炎上してしまった。リゴベルタの父もその時死亡した。政府の弾圧は強まり、母も殺された。
リゴベルタも追われる身となり、国境を越えて、メキシコへ逃れた。
リゴベルタは、サンクリストバルで、サムエル・ルイス神父に助けられ、かくまわれた。
リゴベルタのあとから続々とグアテマラの難民が続いた。リゴベルタは、ルイス神父と難民の救助に当たった。名前は、ルピータと名乗った。
リゴベルタは、ヨーロッパ、アメリカの支援者たちに支えられて、活動を広げていった。
その中で、スペイン語、英語を身につけていった。
1982年、国際連合で、「先住民族作業部会」が設立され、グアテマラの先住民族の代表者としてリゴベルタが選ばれた。
1989年、「抵抗の500年キャンペーン」を提案。以後各地で開催。
1992年、ノーベル平和賞受賞。リゴベルタは33歳。

著者 工藤 律子
1963年、大阪生まれ
東京外国語大学卒業
フリーのジャーナリストとしてスペイン語圏を中心に取材活動を始める
(2009年2月7日・記)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中南米
感想投稿日 : 2009年4月1日
読了日 : 2009年1月28日
本棚登録日 : 2009年1月28日

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