花の見た夢

  • 講談社 (2002年11月7日発売)
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本棚登録 : 8
感想 : 4
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(2008.09.27読了)(2008.09.08購入)
五木玲子さんの花の絵に太田治子さんが描かれた花から連想したお話を添えた画文集です。26枚の絵と26のお話が収められています。
五木玲子さんは、作家の五木寛之さんの妻です。この本にも文を寄せ以下のように紹介しています。
「人はみな生きるために職業を持つが、それは必ずしも天職といえるものと重なってはいない。天職とは、そのために自分は生まれた、と全身で感じられるような仕事である。彼女は職業として医師になったが、やがて後半生にいたって幸運にも天職と出会った。それは絵を描く、という作業だった。」
「五木玲子の作品を目の前において、私はしばしば圧倒されるような感覚を覚える。それは彼女が世界中でたった一人、自分しか描けない線を表現する、ただそのことに全生命を賭けていると確かに感じるからだ。画法の約束事などどうでもいい、そこに赤裸々な自分が存在していると納得できる線を求めて、ひたすらのめり込む。その前傾姿勢には、短い人生を一枚の絵に託そうとする情熱がふつふつとたぎっているかのようだ。描くということの本質は、そこにあるように私は思う。」

太田治子さんは、作家の太宰治と太田静子の間に生まれた方で、太宰についてや母親についてのエッセイを多く書いています。NHK教育テレビの日曜美術館のアシスタントを務めたことがあり、絵についての本もいくつかあります。小説もいくつか書いています。
この本は、好きな絵に太田さんらしいお話を添えたものです。

太田さんのおかげで、五木玲子さんの絵に出会えました。
(2008年9月28日・記)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 太田治子:作家
感想投稿日 : 2010年3月13日
読了日 : 2008年9月27日
本棚登録日 : 2008年9月27日

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