現代中国学: 阿Qは死んだか (中公新書 1376)

  • 中央公論新社 (1997年8月1日発売)
3.17
  • (0)
  • (6)
  • (9)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
4

「現代中国学」加地伸行著、中公新書、1997.08.25
288p ¥840 C1212 (2019.07.24読了)(2009.04.29購入)
副題「〈阿Q〉は死んだか」

【目次】
はじめに
序章 中国大陸と台湾と
(一)鄧小平以後の大陸
(二)台湾の今後
第一章 名実を読みこむ
〔講義〕<名>優先の日本人・<実>優先の中国人
〔演習一〕企業の大陸進出
〔演習二〕「人治」・「社会主義市場経済」の意味
〔演習三〕文臣銭を愛さずんば天下平らかなり―天安門事件に寄せて
第二章 儒教を読みこむ
〔講義〕儒教は今も生きている
〔演習一〕日中死生観の相違
〔演習二〕個人主義と家族主義と
〔演習三〕<儒教の虚像>に踊った文化大革命
第三章 資料を読みこむ
〔講義〕眼光紙背に徹すべし
〔演習一〕テレビによる世論操作
〔演習二〕大陸における宗教弾圧
〔演習三〕大陸の食糧問題
第四章 人間を読みこむ
〔講義〕列伝という名の人間学
〔演習一〕画家・斉白石
〔演習二〕曲終わりて人見えず―江青の生と死と
〔演習三〕毛錐三管横禍に遭う―政治と文芸と
あとがき

☆関連図書(既読)
「中国発の危機と日本」長谷川慶太郎・岡崎久彦著、徳間書店、1998.04.30
「日中再考」古森義久著、産経新聞社、2001.06.30
「中国」日本経済新聞社編、日経ビジネス文庫、2002.10.01
「不平等国家中国」園田茂人著、中公新書、2008.05.25
「中国経済あやうい本質」浜矩子著、集英社新書、2012.03.21
「崩壊する中国逃げ遅れる日本」宮崎正弘著、KKベストセラーズ、2008.01.25
「人民元がドルを駆逐する」宮崎正弘著、KKベストセラーズ、2009.06.30
「中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか」宮崎正弘著、徳間書店、2010.01.31
「2013年の「中国」を予測する」宮崎正弘・石平著、ワック、2012.09.27
「習近平の中国」林望著、岩波新書、2017.05.19
(「BOOK」データベースより)amazon
中国と言えば、これまで日本人は、格調高い中国古典に関心を抱き、伝統中国に郷愁を覚えるのが普通であり、現代中国や無数の愚民「阿Q」にはあまり関心がなかった。しかし好むと好まざるとにかかわらず、日本は現代中国と共生してゆかねばならない宿命にある。その現代中国を、表面的にではなくて、古典中国学・伝統中国の研究者の立場から本質的に分析し、「「阿Q」は死んだか」と問い続け、真の現代中国学の必要性を提唱する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国
感想投稿日 : 2019年6月15日
読了日 : 2019年7月24日
本棚登録日 : 2019年7月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする