『老子』 2013年5月 (100分 de 名著)

制作 : 蜂屋邦夫 
  • NHK出版 (2013年4月25日発売)
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感想 : 10
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(2013.06.07読了)(2013.04.28購入)
100分de名著の放送テキストです。
放送はわかりやすかったのですが、残念ながらテキストは、ちょっと難しい印象です。
すでに、「老子」小川環樹訳、と「タオ 老子」加島祥造著、を読んでいるのですが、今回のが、一番わかりにくかったように思います。
「老子」自体が、逆説的で、分かりにくい本であることは確かなのでしょうが。
「大器晩成」=「大いなる器は完成するのが遅い」は、「大人物は年をとってから才能を表す」という意味で使われていますが、1973年に発見された史料では、「大器免成」となっており、「大器は完成しない」という意味になるそうです。(30頁)
「大器晩成」は、すでに言い古されているので、「大器免成」は、はやらないでしょうね。

【目次】
【はじめに】「もうひとつの生き方」を示してくれる書
第1回 「道」に従って生きよ
第2回 水のように生きる
第3回 人を生かす知恵
第4回 満ち足りた人生とは

●処世術・統治論(5頁)
時代の流れに取り残され、とまどっている人々に向けて、生きていくための処世術を教えたり、あるいは支配階層に向けて、不安定な時代に国をいかに治めていくかを提示する統治論として書かれたのが『老子』なのです。
●道徳経(10頁)
『老子』は『老子道徳経』『道徳経』、あるいは『道徳真経』と呼ばれる場合もありますが、これは老子が「道」と「徳」について述べた経典という意味です。

☆関連図書(既読)
「老子」小川環樹訳、中公文庫、1997.03.18
「タオ 老子」加島祥造著、筑摩書房、2000.03.25
(2013年6月8日・記)
内容紹介 amazon
無理はするな、自然体で生きよ
紀元前中国の戦国時代に成立したとされる書物『老子』。その根幹思想である「道」は、いっさいの現象の根底には人智の及ばない法則があるとし、ただ自然の摂理に則して生きることを説いた。急激な社会変化への対応ばかりが叫ばれる今、あえて一歩立ち止まり、平和的で柔軟な先人の知恵を学ぶ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 100分de名著(海外)
感想投稿日 : 2013年6月7日
読了日 : 2013年6月7日
本棚登録日 : 2013年6月7日

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