朱い雪

著者 :
  • 三一書房 (1996年5月1日発売)
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「朱い雪 歌人将軍実朝の死」森本房子著、三一書房、1996.05.31
252p ¥2,500 C0093 (2022.07.01読了)(2022.06.26借入)
東重胤、内藤朝親といったあたりが実朝のそばに仕えています。内藤朝親は、和歌を詠める人で、都と鎌倉を行き来して、実朝に都の和歌の情報を提供しています。
阿野全成、比企能員、畠山重忠、が消されています。
実朝は、葛山五郎景倫を近習とし、男色の相手とします。
和田義盛が上総の国守を望んでいるのを実朝は、実現させたいと思っているが義時が許さない。実朝は、ずっと何とかしたいとこだわっている。
阿波局と三浦義村が男女の関係にある、とも書いてあります。(小説家の妄想?)
和田義盛の息子の四郎義直と五郎義重が謀反を計画し、捕まったが、義盛が実朝に願い出て釈放された。義盛の甥の胤長も釈放してもらおうと将軍に願い出たが、義時によって拒否された。
和田一族が北条義時に戦いを挑んだが、義時は、和田一族の将軍への反乱という形に持ち込み和田一族との戦いに勝った。
後半は、陳和卿という宗人が登場する。陳和卿は実朝の前世は、宗人であると言い出し、実朝の見た夢とも符合するので、船を作って宋に渡る計画が始まる。
完成した船を海に浮かべようとしたが、海まで引いて下すことができなかった。
義時と三浦義村の間で、頼家の息子、公暁に謀反を起こさせる計画が動き出す。
公暁により実朝は、……。

【目次】
一 運命の座
二 血腥いにおいのなかで
三 御台所は都の姫君
四 和歌の道
五 武士は武芸をこそ
六 子が何故できぬ
七 将軍と執権
八 密談
九 事件が起こる
十 義時の挑発
十一 懸命の阻止
十二 阿鼻地獄
十三 和歌集を作る
十四 怪人物現れる
十五 渡宋を想う
十六 船が浮かばぬ
十七 義時の決意
十八 将軍のあとつぎ
十九 生きとし生けるもの
二十 三浦一族の選択
二十一 五郎の旅立ち
二十二 雪の八幡宮で
あとがき

☆関連図書(既読)
「源実朝」大佛次郎著、六興出版、1978.12.20
「実朝私記抄」岡松和夫著、講談社、2000.05.15
「炎環」永井路子著、文春文庫、1978.10.25
「絵巻」永井路子著、角川文庫、2000.08.25
「源頼朝の世界」永井路子著、中公文庫、1982.11.10
「北条政子」永井路子著、角川文庫、1974.04.15
「尼将軍 北条政子」童門冬二著、PHP文庫、2008.11.19
「マンガ日本の歴史(16) 朝幕の確執、承久の乱へ」石ノ森章太郎著、中央公論社、1991.02.20
「大系日本の歴史(5) 鎌倉と京」五味 文彦、小学館ライブラリー、1992.12.20
「定家明月記私抄」堀田善衛著、新潮社、1986.02.20
「定家明月記私抄続篇」堀田善衛著、新潮社、1988.03.10
「藤原定家 愁艶」田中阿里子著、徳間文庫、1989.12.15
「新古今和歌集」小林大輔編、角川ソフィア文庫、2007.10.25
「新古今和歌集・山家集・金槐和歌集」佐藤恒雄・馬場あき子著、新潮社、1990.09.10
「吾妻鏡」上・中・下、竹宮 惠子著、中央公論社、1994.12.20-1996.02.25
(「BOOK」データベースより)amazon
実朝の謎に迫る。何故、子どもができなかったか。実朝暗殺の黒幕は誰か。葛山景倫とは何者なのか。実朝の悲劇はどうして起こったのか-精密な史実解読から新しい実朝像を描く。
(「MARC」データベースより)amazon
1219年鶴岡八幡宮で殺された鎌倉三代将軍源実朝。武士の世界に夢も希望も見出せず、歌の中に自己を表現しようとした28年の生涯を新資料をもとに描く意欲作。実朝の悲劇はどうして起こったのか、その謎に迫る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2022年7月10日
読了日 : 2022年7月1日
本棚登録日 : 2022年6月29日

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