「知らぬが半兵衛」シリーズに登場した、養生所廻りの若き同心、神代新吾が主人公。
新吾の、若さゆえの未熟さや、真っ直ぐすぎる正義感。
それらを直接的な描写に頼らず、新吾や仲間たちの言動を通して読み手に伝える著者の筆力に圧倒されました。
映像作品に多く携わってきた著者ならではの表現手法といえるでしょう。
物語の構成としては、驚くような展開や奇抜なアイディアは見られないものの、収録されている4篇のどれもが、読み終わった後、じんわりと胸にあたたかさやせつなさを残していきます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年1月12日
- 読了日 : 2011年1月12日
- 本棚登録日 : 2011年1月12日
みんなの感想をみる