タイトルの通り、時給800円の駅弁販売のパートから、年商10億円の営業所長になった方の話です。
本書を読んで思ったのは、最初の立場がパートであろうと筆者の方が「仕事を楽しんで行う」プロフェッショナルとして仕事をしているとこです。
パートになってすぐに駅弁発注の仕事を任されますが、その仕事をしたからと言ってそれが時給に反映されるわけではあまりません。ただ、筆者の方は廃棄駅弁を少しでも減らすべく、データと睨めっこして真剣に発注業務を行い、最後には発注業務を楽しむようになってしまったのです。
その事が店長引いては社員となり所長を任す事のきっかけになったわけので、古くからの成功哲学が言う通り「プラスαの努力」を重ねる事がいかに大事かを示していただいた気がしました。
他にも書かれている、「部下を育てるのが上司の仕事」や「部下は育てるものでなく育つもの」や「クレーム対応から上司が逃げてはいけない」といった点は、企業経営者や多くのリーダーの立場の人と同様の事が言われていますので、こうした人間性の大きさも筆者が成功された要素のひとつであると思います。
ただ個人的には、筆者が「がん」の告知された以降の話が最後の章に少しだけしか書かれていないのは残念に思います。並みの人間でしたら意気消沈してしまう「がん」の告知以降、どのような心境の変化やどのような心持ちで生きておられるのか、もし可能であれば次の著書で記載いただいたら嬉しいなと素直に思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2013年9月3日
- 読了日 : 2013年9月3日
- 本棚登録日 : 2013年9月3日
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