病気はどこで生まれるのか ~進化医学でさぐる病気のしくみ (知りたい! サイエンス)

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  • 技術評論社 (2012年9月22日発売)
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保持された遺伝子と環境変化によって起こる病気という視点から眺めた進化医学の本です。
人類の歴史は1万年であり、この期間にいったい人の遺伝子構造がどのくらい変化をしたのでしょうか。
人は、遺伝子の組成として60億対のDNAを持っています。
人1代において平均して600個のDNA変異がランダムに起こります。
1万年で30万か所の遺伝子変異が起こっていることになります。
我々の感覚では、30万という数字はとても多いように思いますがDNAは60億個ですから全体から見ればわずか0.005%です。微々たるものです。
ここ100年余りの地球環境の驚くほどの変化は、1、2世代の間で起こっているので遺伝子レベルでは対応しようがありません。
その結果、生じたのが生活習慣病です。
人は、自ら自分たちの遺伝子に合ってない環境を作り出してしまったのですね。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11524981720.html

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感想投稿日 : 2013年5月6日
読了日 : 2013年5月4日
本棚登録日 : 2013年5月4日

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