王国 (その2) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
3.87
  • (114)
  • (142)
  • (104)
  • (24)
  • (4)
本棚登録 : 1463
感想 : 88
5

“なくなったものを惜しんでいるばかりで、得たものを考える余裕がなかった。ちょうど、閉じられたドアの前でじたばたして悲しんでいたら、新しいドアがすぐそこにあったというような気持ちだった。何かが終われば必ず何かがはじまっている。それを見るかみないかだけが私の自由なのだ。ドアが開いた匂い、新しい匂いの中で、私はあせらずにゆっくり立ち上がり、少しずつ歩きながら、何かを探し続けよう。”

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2024年9月20日
読了日 : 2024年9月20日
本棚登録日 : 2024年9月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする