楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2011年7月20日発売)
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本棚登録 : 807
感想 : 53
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武松のくだりは、驚きでした!まさか…と。

楊令は、武松の背負っているものの重さを、
そしてそれが足枷になっているという事を即座に見抜いたのか。

やっぱり楊令は、只者じゃない。
彼は自分の事を「汚れてしまった」というけれど、
それは他人の弱さ、痛みも感じられる心を持っているという事。
真の強さを持ちながらも弱さを理解するのは、簡単なようで難しい。

楊令の頭領たる資質は充分すぎるほど。
味方ですらも、まだ若い彼を前に圧倒されてしまう気持ちが分かります。

そして、心のオアシス王進先生登場!(笑)
花栄のイケメン息子・花飛麟の高慢さが、どんどんなくなっていく…
子午山は、本当の強さとは何かを教えてくれる場所ですね。癒されます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2012年6月30日
読了日 : 2012年6月29日
本棚登録日 : 2012年6月29日

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