O嬢の物語 (河出文庫)

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本棚登録 : 734
レビュー : 78
ななさん 海外文学   読み終わった 

O嬢は恋人ルネのせいで鞭打ちなど苦痛を与えられますが、それでもルネを「愛してるわ(p47)」と本音で言います。

彼女は“拷問という観念を愛し”、“拷問が終わったとき、彼女はそれに堪えたことに満足をおぼえ、しかも、拷問が残酷で長ければ長いほど、より大きな満足をおぼえる”(p205)のです。

そして“ルネがOに自由をあたえているということ”を障害と感じ、Oは“自分の自由を呪わしく思って”(p145)います。

残酷な拷問を受け、服従し、奴隷として身をささげることに満足をおぼえるOに、なかなか共感はできませんが、そういった幸福の存在をまざまざと感じる物語でした。

レビュー投稿日
2017年6月29日
読了日
2017年6月29日
本棚登録日
2017年6月24日
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