郡山市から大阪に当時0歳の娘と3歳の息子を抱え母子避難をした母親の手記。
避難してから2年半後、筆者は福島第一原発事故により関西に避難した被災者による、東京電力と国に対する損害賠償を求める訴訟の原告となることを決意。
それまでの心の葛藤、苦しみ、避難生活の困難さ、様々な揺れと子どもの未来を守らなければという信念が綴られ、涙なしには読めなかった。
原発事故は終わっていないし、避難も終わっていない。改めて、この事故は福島の問題ではなく、日本の問題であり、原発事故によって避難を決意した人たちの実態、心情をよく知り、心を寄せ、「正しく理解する」ことの重要性を知らされた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生活
- 感想投稿日 : 2014年1月15日
- 読了日 : 2014年4月2日
- 本棚登録日 : 2014年1月15日
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