オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)

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本棚登録 : 164
レビュー : 14
制作 : Teju Cole  小磯 洋光 
Blackbearさん 文学・評論   読み終わった 

https://unleash.tokyo/2018/04/25/opencity/

ナイジェリア出身のアメリカ人精神科医が、街をそぞろ歩きながら博学的な事柄を述べ続ける。
話題は主に黒人に対する差別やアメリカの迫害の歴史などに及ぶ。
もっともなことを述べ続けるのでとても退屈である。(楽しいという人もいる)主人公はさぞかしまともな人物なのだろうなと思いながら読む。
しかし後半で非常に重大な事実が明かされる。主人公は知人のナイジェリア人女性を子供の頃に暴行したという。
主人公はまるでそのことがなかったかのようにまともなことを述べ続けていたわけである。
つまり読者はもっともで退屈な内容と見せかけて、主人公が自分の罪悪感などの感情を覆い隠す行為を読まされていたわけである。
読書体験としては斬新だが、騙されたという印象が強い。
こんな本ばかりになっては困る。

ちゃんと読めていない部分ではあるが、主人公が散歩を始めたタイミングが、友人にレイプを告発された後なのだろうか?

オープンシティとは無防備都市のこと。
ベルギーのブリュッセルがそうであり、感情を放棄した主人公自身がそうであるということか。

レビュー投稿日
2018年5月2日
読了日
2018年9月6日
本棚登録日
2018年5月2日
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