きりこについて (角川文庫)

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本棚登録 : 3493
レビュー : 349
著者 :
なにぬねのんさん ねこ ネコ 猫   読み終わった 

確かに「容れ物」としてのきりこは、ぶすなのかも知れない。
それでも、圧倒的に羨ましい。
きりこが持っているものすべてが羨ましい。

自分への肯定。
「容れ物」「中身」への理解。
「ただそこにいること」ができていること。
パァパ、マァマからの絶対的な愛情。
そして何より、ラムセス2世と出会えたこと。

西加奈子さん、人間のことも深く読ませてもらえますが
ラムセス2世という猫を通じて
猫の世界のことも突っこんで感じることができました。

猫って、やっぱり私の先生なんだわ!!

自己否定がより強く出てしまった時に、
再読しようと思う一冊です。

人間って愚かですね。
最後に出てくる、動物が出てくることわざ。
あれは圧倒的に人は他の動物に負けていると
わかっていて、あえて負け惜しみで作ったとしか
私には思えません。

私の相棒猫も先生として
どこからか派遣されたのかもしれませんね。
寝てばかりいますが、起きているときに
これからもせっせと教えてもらうとしましょう。

きりこが好きであったように、
私も相棒猫のぐるぐるぐるという
世界一好きな音に酔いしれながら…。

レビュー投稿日
2015年1月12日
読了日
2015年1月12日
本棚登録日
2015年1月12日
13
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『きりこについて (角川文庫)』のレビューへのコメント

杜のうさこさん (2015年4月25日)

こんばんは~!杜のうさこです。
いつもはなまるありがとうございます!
『きりこについて』なにぬねのんさんのレビューに感動して読んだのですが、最高に良かったです。実は西加奈子さんは2作品、途中下車したことがあって相性が良くないって思い込んでいました。なにぬねのんさんのおかげでこの本を読むことができて、本当にうれしいです。ありがとうございました。
ラムセス2世が、きりこの口のなかを見ながら目をらんらんと輝かせている表情とか、幸せの音ぐるぐるぐるとかね、たまらなく懐かしくて愛おしかったです。
なにぬねのんさんの”猫は先生”ってよくわかります。猫ちゃんの我慢強さだけをとってみても、すぐ弱音を吐いてしまう自分を情けなく思うことしばしば。
大切なことをたくさん教えていってくれた子達に恥ずかしくない生き方をしなくちゃ!って思ってます。
猫ちゃんのことになるとつい理性を失ってしまう猫おばかの私ですがこれからもよろしくおねがいしますね♪

なにぬねのんさん (2015年4月26日)

杜のうさこさん、こんばんは。
またまたコメント有難うございます!!
(はなまるもありがとうございます。)

それも、こんな拙い私のレビューで、この本を読んでくださったなんて☆
こんなに嬉しいことはありません。有難うございます。

『きりこについて』いい話ですよね。
全てを受け入れ、ただそこにいること。
死ぬまで生きるということ。
猫たちはいともたやすくやってのけているのに、
私は愚かで、まだまだヒントも掴めません。

先日西さんが直木賞を受賞した『サラバ!』を読みました。
『きりこについて』を進化させたような内容で、とってもおススメです。

猫はあまり出てこないのですが…
よかったら手に取ってみてください。

西加奈子さん、前世は猫だったのかもしれませんよね。感性が猫そのものの気がします。

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