長いお別れ

4.02
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本棚登録 : 910
レビュー : 172
著者 :
なにぬねのんさん  未設定  読み終わった 

じんわりあたためる、炬燵のようないい物語だった。

中学校の校長や図書館長を勤めあげ
退任後に認知症になった、
東昇平さんと家族の十年間の物語。

だんだんと症状がすすんでいく様子を
丁寧な物語に包んでありました。

結構な分量の大変なことも書かれているのに
ギスギス感が全くないんです。
入れ歯騒動や、お父さんの椅子ボタン騒動や
寝室排泄物騒動なども、クスクス笑ってしまいました。

妻の曜子さん、すごいです。
曜子さんのように寄り添ってあげることができれば…。

昇平さん自身もすごいです。
今あるもの出来ることを駆使して、
感覚で相手に伝えていきます。

三女の芙美と父との電話での会話、
とっても温かかったです。
そんなこと言われたら…号泣ですよね。
言葉って意味を超えて、添えた気持ちを届けたり
できるんですねぇ。

それと「家へ帰る」とか「嫌だ」とかの発言は
そういうこともあるのかも知れないなぁと
色んな場面で考えさせられました。

このラストの描き方も、本の題名もすごく好みです。
「くりまらない」で「ゆーっと」する一冊です。

GPSの名称って、すごいんですね。
私も地球防衛軍を連想してしまいました。

レビュー投稿日
2016年1月27日
読了日
2016年1月27日
本棚登録日
2016年1月17日
4
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