羊と鋼の森

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本棚登録 : 7598
レビュー : 1258
著者 :
なにぬねのんさん  未設定  読み終わった 

もしかしたら、
すごい世界に生まれついたのかもしれない。

何もかもを与えられているんだ。
ただ私が見つけられていないだけ…。

そんな幸福感の中で、本を閉じました。

高校生の時、学校のピアノの調律に偶然立ち会い
衝撃をうけてその道をすすむことになる
新米調律師のお話。

フォローさせていただいている方々のレビューで
ずっとずっと気になっていた作品ですが
ピアノや音楽と縁遠い生活の私が理解できるのかと
ちょっと不安が大きかったもので。
(宮下奈都さんの作品も初読みでしたし)

なんのなんの。全く問題ありませんでした。
ピアノの調律の話であるのに、
主人公の苦悩や、先輩調律師たち、
調律してもらうピアノの所有者たちの話は
私にも通じるものが沢山沢山あるんです。

調律されて共鳴し連なっていくピアノたちのように
私の心も自然と整えられて、いい状態のどこかへ
繋がった感覚があり、とても気持ち良かったです。

私自身…だいぶ歪んでいましたね。
でもそれもピアノと一緒で
生きていればここに居続けるだけで
自然と起こってしまうこと。

いい本を見つけました。
歪んでもまたこの本に調律してもらえば
いいんですから☆

羊ってすごいんですね。素敵な字の元だなんて。
…できれば未年の間に読みたかったなぁ…なんて。

ピアノもすごい。
調和のとれた森に会いに行きたくなります。

コツコツコツコツやって、
今年どれだけ溶けている「美しい」を取り出せるか。
なんだか楽しみになってきました。

レビュー投稿日
2016年4月9日
読了日
2016年4月9日
本棚登録日
2016年4月9日
17
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『羊と鋼の森』のレビューへのコメント

kanegon69 さん (2019年2月11日)

私も宮下さんの作品初でしたが、こんなに美しい小説自体、初めてでした。そうですね、人間もいい本や映画に出逢えればきっと素敵な音をまた奏でますよ!

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