黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
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本棚登録 : 6206
感想 : 519
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理瀬が学園をでたあとのお話。

恩田さんの長編は、オチがいつも残念だなと思うんだけど、これはしっかりまとまっていてよかった。あとをひくような次につながる感じもあって、続編がたのしみ。シリーズものだし、もちろん前作の『麦の海に沈む果実』があってのこの『黄昏〜』だけど、ミステリーとしてはこっちの方がおもしろかった。

記憶がもどった理瀬がブラックで、稔も性格わるくて、とてもいい。黎二や雅雪のような善の側の人物が、ダークな理瀬のなかにしっかり残ってるのも切なくていい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: hobby
感想投稿日 : 2016年3月31日
読了日 : 2016年3月31日
本棚登録日 : 2016年3月8日

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