自分は葛飾北斎だという小汚い偏屈な老人を、だめおやじが拾ってきた。不登校中の為一は、江戸時代からきた自称北斎の世話係となる。
偏屈老人の北斎が、未来の世界に驚きつつもわりとすんなり馴染んでいく様子や、為一のかけあいをユーモラスに描きながらも、物語は核心へと近づき、為一の不登校の理由や自称北斎の謎にせまっていく。設定も物語の流れもおもしろかったけれど、為一の一人称で書かれた話し言葉口調の地の文がちょこちょこひっかかった。ティーンエイジャーらしさを出しているのかもしれないけど、ちょっと読みづらい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
children's
- 感想投稿日 : 2017年7月17日
- 読了日 : 2017年7月12日
- 本棚登録日 : 2017年7月12日
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