流星ワゴン (講談社文庫)

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本棚登録 : 17719
レビュー : 2243
著者 :
naonaosampoさん  未設定  読み終わった 

あっという間に読み終えた。"死んじゃってもいいかな、もう…" と人生の絶望の淵にいる主人公ほどではないけれど、私も少々落ち込んでいてすぐに物語に引き込まれた。

内容は設定からして、ものすごくフィクションで作り話。けれど、その設定を使って筆者が描こうとしていることは現実の親子問題そのもの。

私達は、自分と同じ歳の親には絶対に会えない。でももし会えたら、その人についていったいどれだけの発見や驚きがあるだろうか。友達として普通に話せたら、今よりどれくらいお互いの気持ちを伝えあう事が出来るだろうか。そして何より、親と子は家族であっても、自分とは全く別の人間なのだと気付くだろう。学校で出会ったクラスメイトと同じように、自分とは全く異なる性格で全く別の人生を歩んでいく生き物だと分かるだろう。

その時、親に対して抱いていた反発心や抵抗、お互いに理解し合えないことに対する苛立ちなどの感情はきっと柔らかく変化するように思う。

それほど簡単な事ではないかもしれない。けれどこの本を読むと、親や子どもに対する心の何かがきっと変化して、自分の毎日の行動も少し変わる。そんな本だった。


レビュー投稿日
2018年10月25日
読了日
2018年10月25日
本棚登録日
2018年10月9日
5
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