初めて読むのにピッタリだから、と友人に勧められて読んだ最初の角田光代さん作品。
12のお話が入った短編集。そもそも短編集はあまり読まないのだけど、この本はとても良かったです。一つ一つのストーリーが様々な感情を呼び起こす素敵な作品で、それらがプレゼントという一つのテーマで結びついている面白さもあります。
中でも、特に"寂しさ"の感情を描いているように感じた作品「鍋セット」と「うに煎餅」の2作品はすごく心が動かされました。
人間が成長して、大きく変わっていくことは嬉しいと共に、ふと振り返ると寂しさもある。その寂しさは、その時の自分をかけがえなく思えている証でもある…人は、"その時"にしか出せない輝きがあるんだなあと思いました。自分の様々な思い出とも重なり涙が出てしいました。
人は生きて成長していく上で、様々なプレゼントを貰って生きているのだな、と気付かせてくれる素敵な作品でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月20日
- 読了日 : 2019年3月20日
- 本棚登録日 : 2019年3月20日
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