未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう――震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦

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レビュー : 8
naonaosampoさん  未設定  読み終わった 

東日本大震災後、東北地方の人たちの中には、新しい時代のコミュニティの動きがたくさん生まれたようです。

震災後、全てを失ったかのような人々。行政や"他の誰か"、が何かをしてくれるのを待つのではなく、自分達ひとりひとりが他者と繋がりながら行動を起こしていく。それぞれの出来ることを持ち寄り、安心して発言できる場を作り、お互いを癒し合う。試行錯誤しながら新しい社会を作っていく。

この本では、最近よく使われるワードがたくさん出てきます。例えば、地域、繋がり、場づくり、コミュニティ、レジリエンス、などなど。

著者は、これらの"場づくり"で活動する外国人のとても優れたファシリテーター。彼が、震災後の東北の人々と共に活動する中で見聞きしたことを分析し、記録しています。

この本は、古い価値観が崩れ、「本当の幸せな生き方とは何か」を探し作っていこうとする人たちにとって、やり方の教科書のような一冊になるのではと思います。リアルで詳細で新しい方法論の本でした。そしてその方法論は、現在も進行中のもので、決して誰かに何かを押し付けるハウツー本のようなものではありませんでした。これからも著者の経験と共に、ブラッシュアップされていくだろうと思いました。

日本の様々な地域で、同じようなことを今まさにやろうとしている人にはとても貴重な本だと思います。そうではない人には、もしかすると退屈な本かもしれません。

レビュー投稿日
2020年3月27日
読了日
2020年3月26日
本棚登録日
2020年1月25日
8
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